
ずばり、ハードワーク!
ーー多方面で活躍してみえますが、時間の使い方のコツを教えてください
時間の使い方は意識していますよ。10年前の自分に比べて2倍は働いていると思います。効率がはるかに上がりました。力の入れるところと抜くところがわかったり、経験から、何が必要で何が無駄というのがわかってきました。それは考えてわかるものでもないので、実際に失敗したり、経験を繰り返して身につけるものだと思います。
ーー休みの時間もうまく作り出していますか?

テクニックはないんです。ただ一生懸命働くこと。ハードワークですよ。
いえ、あまり休めてないですね。自分で言うのもなんですが、すごく仕事しているんですよ。これからのテーマはハードワークです。バシバシ働かないとダメだ!と。
「仕事は社員に任せて、社長は将来のビジョンを考えるゆとりを持たないとダメだ」と、最近のマネジメント書には書かれていますが、伸びてる会社の経営者はものすごく仕事してますよ。社長が率先して一番働かないと。そうでないと示しがつきませんよ。
効率を上げて、今まで10かかっていたのを5でやって、残りの5を休むのではなく、さらに働く!というふうに。そうやってムチ打ってやっている会社が今伸びているのだと思います。
自分の人生のシナリオは自分で書きたい
ーー経営者として、どのようにモチベーションを維持していますか?
他社の社長と話す機会があるときに、「誰にも相談できず、弱みも見せれず、社長とは孤独なものだ」と聞きますが、僕はあまりそうは思いませんね。「みんなはいよなぁ、ほめてくれる人がいて。おれなんて誰もほめてくれないからな」と、たまにスタッフに愚痴をこぼしています(笑)。
「モチベーションを自分で上げること」が僕にとっての大切な仕事なんですよね。けっこうスタッフみんなに相談して、隔たりなくやっています。細かい事業方針や財務状況のこと、僕の給料、プライベートまで、スタッフはほとんど知っていますよ。
ーー起業のきっかけは?
経営やマネージメントに興味があったので、学生の頃から独立して起業したかったんです。
自分の人生のシナリオは自分で書きたいんですよね。節目として、30までに独立しようと思っていました。30過ぎても、前の会社に居続けたら、たぶん独立せずに、そのままいってしまうな、と思ったんです。
いい環境で仕事させてもらっていたので、なかなか自分で踏ん切りをつけれずにいました。そこに、ちょうど社長からのメールで昇進の内示があったんです。
それなりの立場になってしまったら、辞められなくなる!まずいぞ!と思い、手が勝手に「辞めます」とキーボードを打っていました。せっかく昇進の内示をいただいたのに、失礼なことをしたと思っています。
ーー決断してからは早かったですか?
早かったですよ。万全に準備をしていたわけではないので、急に動き出した感じでした。
前の会社の社長も30で辞めて起業していたんです。自分も辞めて独立しているから、辞めると言った人を引き止めても無駄だということをわかっていたようで、「それで、いつだ?いつ辞めるんだ?」って聞かれて。え?もう少し引き止めてくれないの?と思いましたけどね(笑)。
社長にアドバイスをもらって僕の30歳の誕生日の前日に辞めることになりました。
ーーやっぱり30は節目なのですね
そうですね、20代は早かったですよ。ひたむきに仕事ばかりしていました。土曜も出社して、日曜も原稿を家に持ち帰って。
家でどれだけ仕事を頑張ったって誰が見ているわけでもないのに、そのときは一生懸命でしたね。その地道にやっていたのが今に生きているんだと思います。
会社は見ていないようで、実は見てくれていて、辞めるときには「キミは実に会社に貢献してくれたから、これからも、応援するよ」と言ってくれました。著者や取引先の方達にも「辞めてからもよろしくお願いします」と言っていただいたり。辞めたあとに、改めてみなさんに支えられているなと感じました。
ーー日頃の心がけが大切なのですね。
そうですね。仕事にテクニックはないんですよ。一生懸命やることです。もちろん、体力がある、酒が飲める、センスがあるというのは大切だけど、それ以前にひたむきにやっていくしかないですよね。
先ほども言いましたが、テンションです。出版業界やその他の業界でも、活躍されている方はテンション高い方が多いですよ。そういう方は人を巻き込む力があるので。
著者にもこの人について行けば大丈夫だ、という安心感も持ってもらえますしね。
仮にもし売れなくても、テンション高い人はすぐ忘れますよ。すいませんでした!はい、次!って(笑)。切り替えも大切ですから。
ーー今でいうところの肉食系ですね
そうですよ。草食系では上手くいかないと思いますよ。この人に任せて大丈夫だろうか、と周りに不安や迷いを生じさせてしまう。「こういきましょう!」と、言い切る力も大切です。
ーー「飲み」というフレーズがよく出てきますが、よく飲みに行かれるんですか?
けっこう行きますね。飲みの席とはいえ、編集者同士の交流の場であったり、意見交換の場でもあります。たまに「今日は仕事の話はナシ!」と決めて編集者と飲みに行く事もありますけどね。
ーー編集者さん同士仲がいいのですね
そうですね、けっこう仲いいですよ。
ーーライバル意識はないですか?
ライバル意識はないです。引っぱり上げ合う関係ですかね。いいなと思う本に関して、あれはどのように進めたんですか?と聞いて参考にしています。
「どうやったら売れるの?」と聞きに来てくれた友人の編集者がいて、「僕も教える立場じゃないんですよ」と言いつつ、僕なりにアドバイスしていたんですよ。そのことが役立ったかはわかりませんが、その2、3ヶ月後に彼が30万部くらいのヒット作をバン!と出したので、今度は僕が「ちょっと、売れる秘訣教えてよ~」といった感じで(笑)。







[...] (続く) [...]