サンマーク出版 橋口英恵さん

読者層をイメージして入れる「あそび」



ーー『検索は、するな。』好調ですね。

はい、おかげさまで。
ありがとうございます。



検索は、するな。
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ーー親しみやすい印象を受けます。

デザイナーさんには大変いい装丁していただきました。
手触りも重視して、少しざらっとした用紙を選びました。

ーー一般でいうところのビジネス書とは少し違った印象を受けますが、何か意識されたことはありますか?

買う読者層のイメージを大切にしたいと思っているんです。いわゆるノウハウを知りたい人向けの本なのか、それとも考え方を学ぼうとする人の本なのか、読者のイメージを作ってから、装丁のイメージを描くようにしています。

『検索は、するな。』ではデザイナーさんに「あそび」を入れてください、とお願いしたところ、細部まで答えてくださいました。顔イラストのアイコンを作ったり、文字色もグーグルカラーにしてくださったりと、楽しい工夫を凝らしてくださって、とってもお気に入りの一冊になりました。



タイトルへのこだわり



ーー『千円札は拾うな。』など、タイトルも変わったタイトルものが多いですね。

タイトルは何より大切です。本の「肝」を一言で表せて、かつ驚きがあってなんだか惹かれる“色気”を持つコトバ。言うのは簡単ですが、考えているときはまさに「産みの苦しみ」です(笑)。今回の『検索は、するな。』もそうですし、どんな本でも、編集者はそれこそ頭の中が味噌みたいに発酵するくらいまで、考えます。
私はタイトルに関しては、とにかく「数」を出すようにしています。数を出すと、それが質に変わるのがタイトル。思いがけない言葉の組み合わせや方向性に、書き出すうちに気づくんですね。辞書を引きながら、それも国語辞典、漢和辞典、類語辞典、ことわざ辞典など、何種類の辞書を引きながら、とにかく手を動かして考えています。

ありがたいことに『検索は、するな。』、タイトルについてお褒めの言葉をいただくことが多いですが、今回は特に、一般でいうところのノウハウ本と差別化したかったんです。ビジネス書っぽいんだけど、あんまり直球すぎない、どこか色気があるというか。

著者から「ちくわの穴」というのはどうか、という提案もあったんですよ。この本の大きなテーマは「自分の頭の中から答えを出す訓練をしよう」ということなので、それは例えばどういうことだろうと考えたとき、「googleなどの検索機能を使うことをやめてみる」というポイントに気づいて、その後さらにいろんな思考の寄り道をしながら、結果的に『検索は、するな。』に行き着きました。



定点観測という訓練



ーー普段気をつけていることは何ですか?

テレビを見ているときも、雑誌を読むときも、とにかくいつでも、「この人は著者になりうるか」という目線で見ていますね。気をつけていること、というよりは、自然とそうなっているということですが。トーク番組を見ていて、経済評論家の方がおもしろいことを話しているのを見て、それを本に出来ないかな、とか、バラエティー番組でお笑い芸人を見て、この人が本を書くとしたら、どういうテーマだったらおどろきがあっていいだろう、とか。新人の方はとくに、そういったことを常に意識的にやってみるといいのではないでしょうか。

ーーそれではテレビから著者の方を見つけることもあると。

そうですね。『どん底からの成功法則』の堀之内さんもまさしく「マネーの虎」を見て企画を思いつき、アプローチしましたし、現在も、「著者発掘の宝箱」ともいえるような番組はたくさんあると思います。「情熱大陸」、「プロフェッショナル」などは、基本中の基本の情報源として、編集者の多くの方が見ていると思います。新聞も雑誌も、テレビも、「定点観測」というのは訓練のひとつとして、大切なひとつかもしれないですね。

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(続く)

サンマーク出版 橋口 英恵さん vol.2

更新日: 2010年 4月 28日| このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

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