ダイヤモンド社 寺田庸二さん

精神が宿った本づくり

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土井英司さんとの対談が収録されたCD




ーー売れる秘訣を教えてください!

2008年9月にエリエス・ブック・コンサルティング土井英司さんと対談させていただいたときにも話したのですが、1番大切なのは「技術と精神」が宿った本づくりです。実用的な技術(ノウハウ)と著者の精神(魂)の両方が必要なのです。

読後感として、ただ単に役に立ちましただけではなく、「こういう志の著者もいるんだ!」や「この著者の心意気、とてもいいですね!」という精神面で感動したという読者ハガキがうれしいですね。ですから、自分の志と同時にしっかりとした技術を持った著者とお付き合いしたいのです。

ーー印象に残っている著者の方はいらっしゃいますか?

最新刊の『手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術』(ダイヤモンド社)の大坪勇二さんです。

手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術
大坪 勇二
ダイヤモンド社
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大坪さんは、新日鉄で9年間経理をやっていて、その後、ソニー生命の完全歩合制営業マンになったのですが、入社3年目の34歳のときに、手取り月収が1655円(月収です!)まで落ちたのです。

そのとき、奥さんのお腹には子どもが宿っていました。もう這い上がるしかない状況で、成功者にインタビューし、徹底的に本を読んで編み出したのが「5つの成功ツール」。これを武器に営業攻勢をかけたところ、半年後に手取り月収が1000万円、最高時には1850万円(月収です!)になったのです。だから、「月収1万倍の男」なのですね。

その本が6月19日に発売しました。メインタイトルは35文字で、自身最長タイトルです(笑)。おかげさまで発売直後に第3刷まで決まり、2003年12月から続いている処女作著者連続重版記録が9に伸びました。初版1万部とハードルが高かったのですが、Amazonでもあの村上春樹氏をおさえ総合2位まで行きました。リアル書店でも、首都圏だけでなく地方や郊外でもよく売れています。

ーー営業と編集が仲よくやっているということでしたが、今回はどうでしたか?

書店はもちろんのこと、営業部がAmazonにも「今度の大坪さんの処女作をよろしくお願いします!」と前々から声をかけてくれていました。今回は処女作だったのですが、なんと「ぜひ紀伊國屋ホールで大坪さんの講演会をやりませんか?」と営業から声をかけてくれたのです。133回の長い紀伊國屋ホール講演会の歴史の中で、処女作著者の講演会は史上初だそうです。7月20日に開催したんですが、かなり多くの方から申込みをいただきました。当社の営業部隊は20~30代の若くて元気のある人が多いので、この本を仕掛けるとなれば、突破力と機動力ですぐに手配してくれて、すべてがスムーズに進みます。第3刷の1万部重版はたまげました。井上直部長以下、営業のみなさんに本当に感謝しています。

ーー処女作著者はどうやって見つけてくるのですか?

処女作著者は、他の著者の紹介が多いですね。あとはネット上、雑誌です。雑誌でもマニアックな専門誌、業界誌に結構眠っていたりするものです。

 

1日1冊!



ーーいつも定期的に目を通されている雑誌はありますか?

多くの編集者の方はあらゆる雑誌をくまなくチェックしているかもしれませんが、僕はほとんど読みません。その代わりやっているのは、1日1冊本を読むことです。

ジャンルは何でもいいのです。薄い冊子でも1冊にカウントします。今日も中日ドラゴンズの山本昌さんの処女作『133キロ怪速球』(ベースボール・マガジン社新書)を読んできたのですが、朝からすがすがしい気分になれました。

そして読んだら、私の行動計画表である、ヤフーカレンダーに書き込みます。しっかり記録をして、記憶に残すのです。この作業を1回ごとにやっていくと、30日経って30冊、何を読んだか簡単にチェックできます。

ーービジネス書以外に、プライベートで興味のあるものも多く読まれますか?

そうですね。ビジネス書から離れていろいろな本を読んでいます。中山美穂さんの『なぜならやさしいまちがあったから』(集英社)も読みました。Amazonで和書総合100位以内の話題書もジャンル問わず結構読みますね。

ーーご自宅は本だらけという感じですか?

そうでもないです。読んであまり面白くなかった本は整理するようにしています。僕は机の上にもあまり物を置かないようにしていますが、整理整頓がカギだと思っているのです。株式会社武蔵野の小山昇さんの『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』(ダイヤモンド社)を担当したときに、「整理は戦略、整頓は戦術」と学んで、モードが変わりました。迷ったらどんどん捨てる。そうすると運がよくなる気がします。だから机の上はいつもシンプルな状態にしているのです。



朝30分の掃除から儲かる会社に変わる―社員ニコニコ業績ピカピカの法則
小山 昇
ダイヤモンド社
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(続く)

ダイヤモンド社 寺田 庸二さん vol.4

更新日: 2010年 4月 28日| このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

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コメント / トラックバック2件

  1. [...] その中身は 「短くてわかりにくいメッセージよりも、長くてもいいから読者にとっての便益、メリット、効果をしっかり書きなさい」(その3より) というものです。具体的にこのようにおっしゃっています。 「新人編集者の方は、セオリーに反するタイトリングはある程度点数を重ねるまではあまりやらないほうがいいでしょう。『ザ・コピーライティング』のセオリー通りに愚直にやっていれば、3年目くらいから自分流を発揮して、思い切ったタイトルをつけられるようになるでしょう。そのためにも、ビジネス書の編集者であれば『ザ・コピーライティング』をボロボロになるくらい活用していただきたいです。コピーの「守・破・離」があるとすれば、この本を徹底的にマネて自分の血となり肉とすることで、徐々に自分なりの売れる方程式ができ、売れるタイトルをいつでもつけられるようになります」(その3より) さらにもう一つ、編集者としての大切な仕事の一つである装丁家さんとの仕事進行に関してのアドバイスもいただきました。なんと魔法の一言で、今後の成長具合が決まるというのです。 「会社で1番売れている編集者に、「すみません、今度、先輩が装丁家に会うときに、同席させていただけませんか?」と、言ってみることです。・・・・・先輩の立ち居振る舞いや言動をつぶさに観察できます。ポイントは、その日先輩と別れた後に、「自分だったらこうする」とか、「先輩のよかった点・悪かった点」をメモしてみることです。記録に残さないと、どんどん同席した意味が薄れます。それを何回も繰り返してデータ化していくと、いろいろな共通点が見えてきます。」(最終回より) センスだけではなく、日頃の努力と観察力、地道なデータ管理がカギ握るということ。 具体的でいてシンプルなわかりやすいアドバイスをいただきました。 スカイライターの川辺秀美さんからは国語力に注目したアドバイスをいただきました。 [...]

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