
企画を意識して行動する
ーー著者の方はどうやって見つけているのですか?
いろいろありますが、僕は先に企画を考えていることが多いです。本を読んだり趣味だったり、日常生活の延長で、こんなことができないかなという「企画の芽」をたくさん抱えています。そのうえでいろんな人に会っていると、あなたがこれを書けばいいのではないか、という人と自然にめぐり会います。オカルトっぽい話になってますが(笑)、必然的な話なんですよ。たとえば、ある企画を考えていると、その情報収集のためにいろいろ場所に出向くことになります。すると、そこには似たものに興味をもつ人が必ずいて、出会いがあるんです。本をたくさん読んだり、ブログなどの関連情報を見ていてその企画に適した著者が見つかることも、もちろんあります。
ちょっと変わった本ですが、鉄道の発車メロディの楽譜集の『鉄のバイエル』はYouTubeでヒットした動画が元ネタです。当時、著者は普通の学生さんだったのですが、何度か増刷もして、最近の楽譜ランキングではけっこうな売れ行きの商品になりました。
ダイヤモンド社
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ーー『鉄のバイエル』はどこかなつかしいデザインですね。
そうですね。デザインにもこだわりました。この表紙の文字の色は、中央線、山手線、京浜東北線、埼京線、総武線のそれぞれの路線の色を組み合わせてあります。ページの下には、電車のパラパラマンガもついています。写真もネットで有名なブロガーの平民金子さんに依頼しました。他にもいろんな工夫があって、書店に置くときに、この本のような横長の判型の楽譜集だと、売り場の人が困ってしまいますよね。だから箱入りにして、縦向きに置けるようにしました。帯は箱に巻きづらいので、代わりにはがせるシールを貼りました。
どれも聴いたことがあるメロディなので弾きやすいし、全101曲、曲ごとに難易度順に並んでいるので、最初は簡単なものから弾いてもらえるようになっています。鉄道マニアの方はもちろん、学校の先生がこれをピアノで弾いてあげると子供が喜ぶからと買われていったり、宴会で芸を披露するために買われる方もいるみたいです。全曲に著作権者がいて版権をとるのが大変でしたが、いつもやっているビジネス書とは違っていて新鮮でした。
コミュニケーションの教科書
ーー新刊の『1億人を動かす技術』はどういったテーマの本ですか?
これは日本テレビの「世界一受けたい授業」のプロデューサーの方が書いた本です。まさに1億人を相手にビジネスをしている人なので、前にお話しした「傷つけない」「わかりやすい」を徹底的に意識して仕事をされています。でもその1億人を相手にするコミュニケーションの技術は、じつは1対1の対話でも同じことだなということに気づきました。本書では、テレビ流の究極のコミュニケーションの技術を、普通の人向けに落とし込んだコミュニケーションの教科書です。
ーー表紙がかわいいですね。
カバーをとると絵がつながっているんですよ。これはハーメルンの笛吹き男をイメージして作りました。著者を先頭に老若男女あらゆる人がついていっているんです。性別、世代を超えて、コミュニケーションは人と人とを結ぶ上で欠かせないものですよね。この本ではテレビ制作からの具体例を通じて、コミュニケーションの考え方やテクニックを丁寧に紹介しています。
ベストを尽くして運を待つ!
ーーベストセラーに共通していえることがあるとすればなんでしょうか?
うーん、最後は運じゃないですかね。ベストセラーは運次第なんていうとひんしゅくを買いそうなんですが、5万部の本と10万部の本はほとんどなにも変わらなくて、5万部売れる本は運がよければ10万部売れると思います。
『英語耳』も最初の1月くらいはそこそこの売れゆきだったんですけど、ある日「王様のブランチ」で取り上げられたんです。本の紹介のコーナーでちょうど英語本がテーマになっていて、紀伊國屋書店の新宿南店の売り場が取材されたんです。で、ちょうどそのとき『英語耳』が2位で、そのことをレポーターが大きく紹介してくれたんですよね。それから、一気に売れはじめました。
ーーどこからヒットがやって来るかわからないですね。
そういうのって、絶対に予測できないですよね。『投資信託にだまされるな!』も、ブログや新聞の書評に大きく紹介していただいて、そこから売り上げがグンと伸びました。そういったところで紹介されると、連動しているかのように別の書評にも出たりして一気に部数が増えました。
誤解されると困るのですが、「全部運」ではなくて「最後は運」ということです。ですから、それまでの過程ではみんなで努力をするしかないと思います。営業のみなさんが頑張ってくれて、書店さんにも気に入ってもらって、読者のみなさんにも受けて、それでランキングがあがって、書評やテレビに掲載されたわけですから。だから運というのは、ほんとうに最後の最後の部分だと思うんですが、ここは本当にコントロールできないので、なんとも歯がゆいものがありますよね。
だから僕らができるのは、なるべく運をつかめるようにがんばるだけですね。またオカルトみたいになってますが(笑)、そうではなくて、タイトルや、デザイン、その本の需要があるかなどをよく考えてつくるという普通の話です。それしかないと思います。
ーーでは最後に、加藤さんが仕事で一番気をつけていることはなんですか?
口に出して言うとアホみたいなんですが、なるべく楽しく仕事をして、なるべく大きな成果を出して、そしてできれば世の中をよくできたらなと思っています。この3つは、いつも同時に満たそうと思ってやっています。儲かりそうでも世の中に貢献しなそうな企画は見送りますし、自分が楽しそうでも成果が出そうにない企画はやりません。どんなに小さなことでも社会にプラスを生み出して、会社に利益も生んで、そして自分も楽しい。なるべく、そんなふうにできるように考えています。世の中に役立つといってもそんなにおおげさなことではなくて、誰かの気持ちを一瞬でも明るくする、くらいで十分なんですけどね。
本をつくるのは、けっこう面倒でたいへんなんですが、そういうふうに多くの人の人生に少しずつ関わることができるのがおもしろいところだと思います。
ーーどうもありがとうございました。









[...] (続く) [...]
お久し振りです。元パソコン師匠の弟子入りした水野です。
もうすぐ後期高齢者75歳になりますがまだピンピンしております。
上記ウェブサイトに中小企業診断士仲間と中国に関する情報を掲載しており私はその事務局を務めております。このようなものを出版する事は無理でしょうか?コメントをお願いします。
元パソコン弟子の水野隆張