
テーマが見えるブログが面白い
ーーその後独立されて、『このブログがすごい!』『スゴブロ』を作られるなど、ブログ関連の仕事をされていますが、そのきっかけはなんだったのでしょうか。
ブログが流行りはじめた2004年頃、日々ブログを見ていて、コンテンツの内容をきちんと評価するような媒体があれば面白いだろうなって思ったことですかね。それまでもアクセス数で順位付けをしたものもありましたが、何か僕が思う「面白いもの」と違うように感じたので。
ーーブログを評価される基準はなんでしょうか?
いちばん大切だと考えているのは、自身の体験を伝えているかってことですね。ジャンルは何でもいいのですが、自分の考え、感じたこと、意見をしっかり述べているものは面白い。デザインとかネタがメジャーでなくてもいいんです。自分の世界がしっかりあれば。
ーー自分の世界を発信している人が著者になるケースも多いようですね。
多いですよね。料理や、ペット、イラストなどといったメジャーなジャンルだけでなく、あらゆるものが本になっていますね。
講談社
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ーー岡部さんも、ブログが縁となった本を作られているとか?
去年、『日本の「食」は安すぎる』(講談社)という本を企画・編集しました。この本の著者である山本謙治さんは、もともとブログで発信されていたんですが、そのメッセージがとても興味深く出版のオファーをさせてもらいました。この9月に『赤ちゃんを爆笑させる方法』(学習研究社)という、子育てに関する本を出版しますが、この本のイラストと漫画を担当してくださったのも『言戯』というブログを描いておられる方です。

2009年9月発売 『赤ちゃんを爆笑させる方法』(学習研究社)
ーーそういった人とつながれるのがブログの魅力ですね。
昔は、新たな著者を探すのが大変でした。それこそ、すでに本を出している人に依頼するとか、新聞記事を頼りにするとか、持ちこみしてくれた人にお願いするなど限られていた。それが、ブログの出現によって、まだ「著者」にはなっていない原石とつながる手だてが増えたわけで、これは編集者にとってはとても意義深いツールだと思います。それゆえ、僕もブログというものに注目して、関連本など作っているわけですが。
積極的に自分の情報を発信する
ーーどんな人と仕事がしたいですか?
楽しくしている人と一緒に仕事がしたいですね。本は人との出会いなしでは作れないと思います。そして編集者の原動力とはまさしく求心力で、その人と会いたいと思うことからすべては始まります。たまたま電話をした時に、「最近どう?」って聞いて「忙しくて……」と疲れた声で言っている人とは誰も会いたくないですよね。そういう人ではなくて、楽しそうにしている人に会いたいじゃないですか。だから僕自身も人に会いたいと思ってもらえるように行動することを心がけています。「忙しい?」「ほどほどです。今度飲みましょうよ!」って言えるような身軽さや、楽しもうとする姿勢がすごく大事だと思っています。
ーー「楽しい」とアピールする?
ただ、「楽しくしてる?」って聞いてくれる人なんて滅多にいませんよね(笑)。だからブログなんかのツールはとても便利です。こういう本を読んだ、こういう人に会った、こんなことをした、と書くことで押しつけがましくなく発信できますよね。それで、それを読んだ人が実際に会ったときに「こないだ○○という本のことを書いてましたね」と話が膨らんでいって企画になったりするんです。








[...] (続く) [...]