タコスタジオ 岡部敬史さん

編集者のための必読書



ーーこの連載では「オススメのグッズ」をお伺いするのが恒例になっているんですが、何かありますか?

僕は、モノに対するこだわりが希薄でグッズってないんですよね。その代わりといってはなんですが、新人の編集者が読むといいかなって思う本を3冊もってきました。


不良のための読書術』(筑摩書房)

不良のための読書術
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永江 朗
筑摩書房
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これは、僕が新人の頃に読んでとてもためになった本ですね。著者の永江朗さんは出版業界に精通された方ですが、これを読むと、書店、出版社、取次という業界全体がわかりやすく見渡せます。

例えば1000円の本を作ることによって、出版社がいくら儲かるか、などのお金に関することも書かれています。100円の本が1万冊売れるのと、1万円の本が100冊売れるのは、利益だけ見れば同じことですよね。だから一般流通しないような高い値段の本でもそれに見合った部数が売れているなら、企画として成り立つ可能性がある。そういった編集者にとって役立つ視点がいっぱい書いてあって、業界についてわかりやすく理解するにはもってこいの一冊です。あと、タイトルにもありますが読書術の部分も面白いです。「本は最後まで読まなくてもいいヨ」といったメッセージは僕にとってとても有益でした。


現代用語表記辞典』(小学館)

現代用語表記辞典
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小学館
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新人時代から使っている一冊です。例えば、「はかる」という漢字は「測る」「図る」「計る」など何種類も存在しますが、どのようなケースでどの漢字を使うのか迷ったときに使う辞典ですね。編集者は、当然のことながら言葉に敏感でなくてはいけません。だから、こういった辞典で調べる癖をつけることをオススメします。


タテ組 本文のデザイン』(ピエ・ブックス)

タテ組本文のデザイン (レイアウトスタイルシリーズ)
ピエブックス
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これは実際の誌面レイアウトがいろいろ紹介されている本です。新人の編集者が悩むことのひとつに「ラフを描く」ってのがありますね。紙面の構成要素をデザイナーに伝えるわけですが、これは自分の中にいろんな引き出しがあると、圧倒的に作業が楽になる。要するに、いいものを真似ることから始めればいいんですが、新人は、その蓄積が少ないので、こういった本があると役に立つと思います。

本当ならたくさん雑誌や本を読んで、その中で自分がいいと思ったものをスクラップしていくのが一番いいのですけどね。ちなみに、こういったタイプの本はヴィレッジヴァンガードあたりに行くと、タテ組用、ヨコ組用、書籍用と種類も豊富に置いてありますよ。

(続く)

タコスタジオ 岡部 敬史さん vol.4

更新日: 2010年 4月 28日| このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

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