プライム涌光(青春出版社) 中野和彦さん_その4
{ Tags: プライム涌光, 書籍編集者 \ 9 月17 }時代の鏡となるような企画を考える
——現在はどのような本を作られていますか?
今は新書を中心に作っていて、『日本人のしきたり』と同じインテリジェンスシリーズの教養新書を中心に担当しています。このインテリジェンスシリーズはジャンルを絞るのではなく、今読者が求めているものに応じて幅広い分野を書籍化しています。
今でいうと政権も変わり、政治に対する関心が高まっていますよね。7月に出した三宅久之先生著の『政権力』は今まさに読者が求めているものだと思っています。 『政権力』についてはおかげさまで順調に売れておりまして5万部を超えました。民主党が政権を取ることになり、政治が切実な問題になっています。普段政治に興味がない人でも、今テレビに映っている永田町では実際にどんなことが行われているんだろうと思う人も少なくないはずです。
これだけ政治の本が売れる時期もそうないでしょうね。これを『日本人のしきたり』の頃に出したら失敗していたかもしれません。そういう意味でも企画は時代性と強くリンクしているのだなと思います。
——政治って幅広いと思うんですが、どのようなところに注目されたのですか?
今、マニフェストなど聞こえがいいことを言っていますけど、実際に人や組織が動いているのはそんなきれいごとではないと思ったんです。三宅先生は50年間政界を間近に見てきた方なので、その裏事情に精通していて、政界の生き字引のような存在です。テレビや新聞で流れている情報の裏側に注目して、三宅先生ならではの生々しい視点で日本の政治の本質について語ってもらいました。
8月発刊の『メールの仕掛け』は『政権力』とテーマはまったく違いますが、落しどころは同じなのです。一見ノウハウ本にみえますが、実はメールのテクニックではなくて、その奥にある「人を動かす」とか、「人付き合い」というホスピタリティが裏テーマになっています。
青春出版社
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メールというとパソコン上の活字データなので、自分が思いを込めて書いたつもりでも事務的に伝わってしまったり、感情がうまく伝わらないんですよね。そういうささいなやりとりで人間関係を損している人はけっこういるのではないかなと思いました。メールの書き方をちょっと見直すだけで、キラリと目立つのではないか、という話になったんです。当初の企画ではネット恋愛がテーマだったのですが、著者の浅野ヨシオさんと話しているうちに、メールの可能性がどんどん見えてきたのです。
仕事の取引先との付き合い、友人関係、夫婦関係など具体的なケースに絡めて書いてありますから実用性も高いと思います。僕自身もこの本を作りながらいろいろと学びました。この本を読んで、メールの書き方から最終的には人付き合いの極意を吸収していただければと思います。


