三笠書房 清水 篤史 さん

待望の新刊!



――新刊について紹介してください。

頭のいい質問「すぐできる」コツ』を10月(2009年)に、『頭がいい人の10倍パソコン術』を11月(2009年)に刊行しました。それぞれ、よく売れた『頭のいい説明「すぐできる」コツ』と『たった3秒のパソコン術』の第二弾企画です。これから第三弾、第四弾とシリーズとして続けていって、それを会社の一つのブランドにつなげていきたいという思いで作りました。




頭のいい質問「すぐできる」コツ (知的生きかた文庫)
鶴野 充茂
三笠書房
売り上げランキング: 2700




『頭のいい質問「すぐできる」コツ』は、目の前の相手と理解し合いたいという思いはあるのだけれど、テクニックが不足しているために、誤解を生んでいることが結構あるのではないか、という考えから生まれました。想定読者を30代のビジネスパーソンに絞り、先程お話しした「読んですぐわかる、すぐできる」を意識して本づくりをしました。第二弾企画の難しいところは、第一弾に似すぎず、違いすぎず、という匙かげんでしょうね。


――前回の『頭のいい説明「すぐできる」コツ』と違うところはどこでしょうか?
「自分は説明が下手だな」と思う人はたくさんいると思いますが、「質問が下手だな」と思う人はそんなにたくさんいないと思います。その意味で「説明」より「質問」のほうが難易度が高いんでしょうね。レベルの高いテーマを扱っているので、いかに読者目線でわかりやすく説明するかというところに神経をそそぎました。

たとえば「なぜ?」「なぜでしょうか?」という質問はあまりいい質問ではないという項目があります。「なぜ失敗したんだろう?」と質問するよりは、「失敗した最大の原因はなんだろう?」といったように、「相手が考えやすくなる質問」がいいわけですね。ただ、そう書いただけではわかりにくいので、具体例をたくさんあげて、ビフォー、アフターを比較できるようにして、読者が「質問の効果」がすぐわかるような構成にしています。


――うまく説明や質問をするって、できそうでできないことですよね。
その「できそうでできない」というのがポイントだと思います。読者は自分が「絶対できない」ものについての本は、さほど必要としていないと思います。でも、「できそうでできない」というのが一番悔しいし、本を読めばなんとかなるかもと思いますよね。




頭がいい人の10倍パソコン術―できる人は「たった3秒」を有効に使う
中山 真敬
三笠書房
売り上げランキング: 12211



――『頭がいい人の10倍パソコン術』はどうですか?
これは、本作りのモットーである「読んですぐわかる、すぐできる」を形にしようとした本です。一番こだわったのはタイトル、サブタイトル、帯コピーでいかに即効性を訴求するかという点です。このような本を買う人はパソコンが苦手な人が多いと思うんですよ。タイトルで「パソコン」という文字を見ただけで、腰が引けるということもあるはずです。だから『できる人は「たった3秒」を有効に使う』という、パソコンが苦手な人でも安心できるような文言を、あえて表紙にもってきました。帯にも「仕事も効率も満足も10倍になるんです!」という即効性を謳ったコピーを入れました。シンプルな表現を使うことで、読者に親しみやすさも感じていただけると思います。



働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」
稲盛和夫
三笠書房
売り上げランキング: 360



――単行本で担当された稲盛和夫京セラ名誉会長の『働き方』については どうですか?
この本は、ある意味、プロダクトアウト型の発想で生まれた企画ですね。これまでお話したマーケットイン型の企画スタンスとはちょっと違います。バブル経済が崩壊して、長期不況が10年にも及んだあたりから、日本人の人生観、労働観が大きく変化してきたように思います。その過程で、高度経済成長期には美徳とされていた「汗をかいて働く」ことが疎んじられるようになり、「労せずして大金を得たい」という風潮が強くなってきたように感じます。ただ、そういった価値観の変化が人間を幸せにしているようには決して見えなかった。そのような時代状況に生きるビジネスパーソンに対し、京セラの稲盛和夫名誉会長に、「なぜ働くのか」「いかに働くのか」という「働くことの意義・原理原則」をわかりやすく説いていただこう──というのが、この企画の起点でした。この4月(2009年)に刊行して以来、着実に版を重ね、御蔭さまで、現在12万部を突破しています。




愛用のホッチキス ー主力のビジネスツール



――愛用のグッズを紹介していただいてもいいですか?

このホッチキスは学生のアルバイトの方から10年ぐらい前にいただいたものです。就職されて辞められるときにいただいて、それ以来僕の愛用品になっているんです。


フラットクリンチホッチキス

フラットクリンチホッチキス





これは「フラットクリンチホッチキス」といって、ベーシックなホッチキスとは少し違うんですよ。束が少し分厚くてもとめられるんです。25枚ぐらいなら平気でとめられますね。仕事を進める上で手放せません。

――それを使ってどのようにお仕事を進められているのですか?
もちろん、パソコンの画面上でも仕事をしますが、僕はアナログ派なので、実際に紙で原稿をチェックする機会が多いんです。そしてわかりやすいようにゲラを1章ごとにホッチキスでとめています。ですから、僕の今の仕事の進め方にはとってもぴったりなツールですね。もしくは、彼がこのいいホッチキスをプレゼントしてくれたことによって、そういう仕事の進め方になったのかもしれません。非常に重宝しています。

機能性という理由だけではなくて、僕は人からいただいたものは大切にするんです。なぜなら、人からいただいたものを使うと、その人のお力もお借りできるんですよ。何かしら思いがおありにあって僕にプレゼントしてくれたわけですから、その思いを仕事に生かせればと思っているんです。




面白がれば面白くなる!



――清水さんの今後のビジョンを聞かせてください。

仕事は楽しんでやる、それに尽きます。楽しくなければいい本を作ろうという情熱もわきません。楽しめるかどうかは自分次第です。だから、楽しがる。つらいときも、面白がれば、面白くなるんですよ。あと、先日、ある著者の先生から「今後、不景気で1200円の本を買う人は今後減るかもしれないが、だからこそ600円の本を2冊買う人は増えていくかもしれない」といった一見矛盾する読者の購買心理のお話をお聞きしました。今後は、価格とテーマの組み合わせといったものも考えていきたいですね。


――ありがとうございました。

三笠書房 清水 篤史さん 最終回

更新日: 2010年 4月 28日| このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

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コメント / トラックバック1件

  1. [...] せばこらすほどいいものになると僕は考えています。そして、その本についてそこまで真剣に考えるのは担当編集者しかいないですよ。本作りに終点はないのでしょうね。 (続く) [...]

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