
売りが伝わるコピーを考えること
――本を作るうえでのこだわりはなんですか?
本を買った方にはぜひ、得をしていただきたいと思っています。そのためには、まず、本の存在に気づいていただかないことには始まりません。
成長に役立つメッセージが、「この本には確実にありますよ」ということをお伝えしたいんです。「この本、最高です!」と伝えきれるような「売り」がズバッと伝わるタイトル、見出しなどのコピーを考え続けようと思っています。
新しいことを実践している方を見つけたい
もう一つ目指しているのは、ある分野の中で、新しいこと、面白いことを「実践」している著者の方を探すことです。『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』の深谷圭助先生も、そのお一人です。
公立小学校で、小学1年生に国語辞書を使わせるという、カリキュラムに組み込まれていない授業を実施して、成果をあげるという快挙を成し遂げていらっしゃいました。
「低学年で辞書を使う」という取り組みを提案している先生は他にもいらっしゃいましたが、当時、辞書に触れるのは早くても3年生から。1年生に辞書を使わせ続けることは、並大抵のご苦労ではなかったように思います。それでも深谷先生は貫かれたんです。
その期待に、子どもたちが見事に応えるんですよ(涙)!
大人たちが考えた「1年生の学び方」なんていう型にはまった貧弱なイメージを一気に塗り替えました。なんと数冊の辞書を読破して、果ては広辞苑にまで手を伸ばす子どもまで現れたそうです。「子どもを型どおりに教育すれば伸びる」などという教育観を根底から覆してくれる、一大事件ではないかと思います。
――新しい取り組みをしている方を発掘されたんですね
そう言っていただけると嬉しいです。とはいえ、先に『小学校1年で国語辞典を使えるようにする30の方法』という本を執筆されていらっしゃいますので、全てが新しい切り口の本というわけではありません。違う点は、読者対象を先生方ではなく、お父さん、お母さんに変えたことです。
この本の出版後、ひそかな「辞書引きブーム」がおきまして、朝日新聞社さんを始めとした各新聞社さんや、テレビなどのメディアで取りあげていただきました。読者の皆様からも喜びの声をいただいたり、実際に小学生向け辞書の売り上げが伸びたりと、さまざまな反響が返ってきたんです。家庭学習の分野は、開拓の仕方しだいで、面白い変化の波を起こせる分野だなと思いました。
(続く)








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