
新書は内容で勝負!
——単行本だけでなく、新書も担当されているとうかがいました。
最初に作った新書は、岡田尊司さんが書いた『境界性パーソナリティ障害』です。以前岡田先生が書かれた『パーソナリティ障害』の本を読んで面白いと思い、お住まいの京都までお話を聞きに伺いました。
「パーソナリティ障害」の一つである「境界性パーソナリティ障害」の話を聞きに行ったのですが、私の知人で、いま思えばアスペルガー症候群だと思える人の話をしました。本人に悪気はないのに、ことごとく言葉で人を傷つけてしまう。KYの極端な例ですね。すると岡田先生が「それは『境界性パーソナリティ障害』ではなく、『アスペルガー症候群』かもしれないですね」とおっしゃいました。
症状名は聞いたことありましたが、実情はよく知りませんでした。ですが、聞けば聞くほど、知人の言動と一致する。そこで、『境界性パーソナリティ障害』とは別に、『アスペルガー症候群』についても書いてもらうことになりました。京都でいきなり2冊分の依頼をしてしまったんです。
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現在、『境界性パーソナリティ障害』が5刷24000部、『アスペルガー症候群』が12刷102000部までいきました。これだけ反響があるということは実際に苦しんでいる関係者も多いということにもなるので、そういった人たちの心が少しでも軽くなるといいなと思っています。
——『脳に悪い7つの習慣』も好調ですね。
この本はタイトル、テーマが決まるまで、3回ほど林先生のところに伺い、お話しをさせていただきました。最初は「脳をあやつる~」「脳を活かす~」という内容を考えていたのですが、林先生が「脳にいい本ばかりだから、『脳に悪い~』のほうがいいんじゃない?」とおっしゃい、「それでいきましょう!」と即決しました。
おかげさまで35万部突破となりました。新書には読者カードがついていないのですが、封書の手紙がたくさん届き、うれしく読ませていただいています。
——新書とビジネス書。作るうえで大きな違いはなんでしょうか。
ビジネス書や自己啓発本は見せ方を考えます。イラストや図版を使ったりして、見て楽しめるということも大きなポイントだと思うからです。
新書は基本的に文字で勝負。読ませる内容を意識しています。ですから、内容によって単行本と新書で適切な方を選ぶようにしています。両方に携われるのはすごく恵まれていると感じています。
意外な著者探しのルーツ
——著者はどうやって見つけられていますか?
オーソドックスなんですが、やはり本から見つけることが多いですね。なんか面白そうと気になったり、興味を持ったテーマがあったら、それについてネットで調べたり、書店に行ってそのジャンルの書籍を手に取って、その著者に実際にお会いするという感じですね。
その他の方法として、サンマーク出版の高橋朋宏さんから「面白い著者は面白い人を知っているから、著者に紹介してもらうといいよ」というお話をうかがいました。いままで知人には、誰か面白い人はいませんか、と聞いていたのですが、著者には聞いたことがなかったので、目からウロコでしたね。
(続く)










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