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	<title>編集者.jp &#187; PHP研究所</title>
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	<description>あの本を作った編集者の哲学・仕事術</description>
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		<title>PHP研究所　横田 紀彦さん　最終回</title>
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		<pubDate>Fri, 11 Sep 2009 01:00:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　横田 紀彦さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>

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		<description><![CDATA[新刊『世界一幸福な国　デンマークの暮らし方』 世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書) posted with amazlet at 09.09.11 千葉 忠夫 PHP研究所 売り上げランキング: 4728  [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_yokota.png" alt="PHP研究所　横田紀彦さん" /></div>
<h2>新刊『<a href="http://www.amazon.co.jp/世界一幸福な国デンマークの暮らし方-PHP新書-千葉-忠夫/dp/4569709478/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252627285&#038;sr=8-1">世界一幸福な国　デンマークの暮らし方</a>』</h2>
<p></br><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
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<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
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<div class="amazlet-detail">千葉 忠夫 <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 4728</div>
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</div>
<div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div>
</div>
<p></br><br />
</br></p>
<p><strong>ーー新刊について教えてください。<br />
</strong><br />
８月刊で私が担当した新書は、『世界一幸福な国　デンマークの暮らし方』という北欧の国、デンマークについての本です。著者はデンマークに３５年住んでいらっしゃる、バンク・ミケルセン記念財団理事長を務める千葉忠夫さんです。デンマークの人々の生活の満足度は、世界で一番高いと言われていて、その幸せの秘密に迫っていくという話です。<br />
<span id="more-1042"></span></p>
<p><strong> ーーどういうところにこだわりがありますか？<br />
</strong><br />
福祉国家の実態についてわかりやすく、アンデルセンの童話を下敷きにして語ってもらいました。デンマーク出身のアンデルセンは、日本人にも馴染みがありますよね。第１章は「マッチ売りの少女」と貧困について書かれています。デンマークはもともと自然環境が非常に厳しくて、貧困な国でした。そこをマッチ売りの少女が寒さで飢え死にしてしまうところと結びつけて論じています。その他には「裸の王様」「みにくいあひるの子」「ナイチンゲール」と章の最初に童話を置いて、ストーリーから具体的なキーワードをひろって、デンマークの生活の知恵にリンクするようなかたちで話が進んでいくように構成してあります。</p>
<p>実は著者から上がってきた原稿が、内容も書き方もすごく堅かったのです。それをいかにして読者に伝わりやすい形にするのか、何度も打ち合わせを重ねるなかで、アンデルセンの童話というアイディアに行き着いたのです。そこから全面的に書き直していただきました。アンデルセンの童話を題材に、というのはこちらからの提案ですが、著者の千葉さんがうまく内容と対応させてくださいました。発刊してすぐに増刷がかかりましたから、編集者と著者の持っているものがうまく調和した結果だと思っています。</p>
<p><strong>ーーどんな人に読んでもらいたいですか？<br />
</strong><br />
一人でも多くの人に読んでもらえるように活字は大きめにしてありますし、今の生活を見直してみたい人ならば、どんな方でも楽しんでいただけるのではないかと思います。デンマークの生活を見ていると、日本人とは発想が全然違います。日本は今、格差社会といわれますが、非常に厳しい状況が今後も続くでしょうから、デンマークの人々の生き方は、おおいに参考になるだろうと思いました。豊かな生活とは何かを考える際の、一つの参考にしていただければと思います。<br />
</br><br />
</br></p>
<h2>細かい付箋がキーアイテム</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー何か愛用のグッズはありますか？<br />
</strong><br />
やっぱり付箋ですかね。  </p>
<div id="attachment_1043" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/09/mryokota02.jpg" alt="愛用の細かい付箋" title="mryokota02" width="250" height="200" class="size-full wp-image-1043" /><p class="wp-caption-text">愛用の細かい付箋</p></div>
<p></br><br />
<strong>ーー細い付箋ですね。<br />
</strong><br />
そうなんですよ。これだと重要な行だけに印を付けることができますから。この行だけと分かりやすくするために、細い付箋を使っています。しかもこれは糊のついた部分が透明なので、文字にかからないんですよ。普通の付箋だと、いちいちめくらないといけないので、だから便利です。最近はずっとこれを使っています。<br />
</br><br />
</br><br />
</br><br />
</br></p>
<h2>編集者とは著者と読者をつなぐメディア</h2>
<p></br><br />
<strong>ーーでは最後に横田さんにとって編集者とはなんでしょうか？<br />
</strong><br />
一言でいうとメディアですね。著者と読者の間をつなぐところにいるのが編集者です。著者にとっては最初の読者が編集者であるし、読者にとっては本を提供する立場にいます。そこでいかに著者と読者をうまくつなぐのか、編集者の仕事はその一言に尽きると思います。</p>
<p><strong> ーーどうもありがとうございました。<br />
</strong></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　横田 紀彦さん　vol.4</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/09/10/mryokota04/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/09/10/mryokota04/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 10 Sep 2009 01:00:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　横田 紀彦さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>

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		<description><![CDATA[大ヒット！　『女性の品格』 女性の品格 (PHP新書) posted with amazlet at 09.09.10 坂東 眞理子 PHP研究所 売り上げランキング: 8743 Amazon.co.jp で詳細を見る  [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_yokota.png" alt="PHP研究所　横田紀彦さん" /></div>
<h2>大ヒット！　『女性の品格』</h2>
<p></br><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
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<div class="amazlet-detail">坂東 眞理子 <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 8743</div>
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</div>
<div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div>
</div>
<p></br><br />
</br></p>
<p><strong>ーー『<a href="http://www.amazon.co.jp/女性の品格-PHP新書-坂東-眞理子/dp/4569657052/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252540914&#038;sr=8-1">女性の品格</a>』の大ヒットも予測不可能でしたか？<br />
</strong><br />
予測不可能でしたね。半年ぐらいしてから売れ始めたんですよ。ブームに火がつく前も、ひと月に１回くらいの順調なペースで増刷されていて、この本にはちゃんと読者がいるなと安心はしていました。その安心が、半年後ぐらいから驚きに変わっていったんです。<br />
<span id="more-1037"></span><br />
<strong>ーー半年後に何が起きたのですか？<br />
</strong><br />
本の発売が２００６年の９月で、翌年の１月ぐらいからテレビで「ハケンの品格」というドラマが始まったんですよ。このドラマの視聴率が尻あがりに上がっていって、それと同時に『女性の品格』の売上も伸びていきました。２００７年の３月で１０万部だったのが、ドラマが終わっても売れ行きは落ちずに、とうとう７月には１００万部までいきました。  </p>
<p><strong>ーードラマと本のタイトルの「品格」というのは偶然の一致ですか？<br />
</strong><br />
実はその前に藤原正彦さんの『<a href="http://www.amazon.co.jp/国家の品格-新潮新書-藤原-正彦/dp/4106101416/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252545370&#038;sr=8-1">国家の品格</a>』という本が出ていて、すでに品格ブームというものが来ていました。２００６年の流行語にも選ばれています。だから、ドラマが終わったら伸びも止まるかなと思っていたら、止まらなかったので、そこで改めて営業部に営業戦略を練り直してもらいました。書店での置き方を変えてもらったり、著者の坂東眞理子さんは控えめな方なのですが、ぜひとお願いしてメディアにも積極的に出てもらいました。そうすると次第にテレビのほうから出演依頼をいただけるようになって、そこからさらに部数が伸びましたね。今では累計３０６万部を達成しました。</p>
<p><strong>ーー品格ブームの他に、この『女性の品格』が売れた理由はなんだと思いますか？<br />
</strong><br />
一つは、今までの新書の読者よりも、敷居を低く下げたことです。坂東さんは女子大学の先生でしたので、女子大学の新入生に向けるメッセージのような感じで書いてほしいとお願いしました。書体を大きくして、各項目を短くし、すぐに小見出しがくるようになっていて、普段あまり読書習慣がない人にも読みやすくしてあります。改めて内容を見返すと当たり前のことばかりなんですが、逆にそこがよかったのだと思います。</p>
<p>あとは「売りたい」と思う気持ちですね。売れることは会社にとってもいいことですが、著者と編集者にとっても純粋にうれしいことです。この内容でいいのだろうかと悩みながら、著者と二人三脚で作ってきたので、それが結果として表れはじめて、５０万部超えたあたりから、これはもしかしたら１００万部に届くかもしれない、ここまできたら出来るかぎりやれることはやりたいと、あらためて著者も営業も含めて一丸となって取り組んだことが実を結んだのだと思います。</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/09/11/mryokota05/">（続く）</a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　横田 紀彦さん　vol.3</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/09/09/mryokota03/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/09/09/mryokota03/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 09 Sep 2009 01:00:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　横田 紀彦さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>

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		<description><![CDATA[帯で差をつける ーー新書の特徴とは何ですか？ まず見た目でいうと装丁の差がほぼないに等しいということですね。とくに同シリーズ内では著者名とタイトルが違うだけと言っていいでしょう。装丁で差がつかないとなると、帯が重要になっ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_yokota.png" alt="PHP研究所　横田紀彦さん" /></div>
<h2>帯で差をつける</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー新書の特徴とは何ですか？<br />
</strong><br />
まず見た目でいうと装丁の差がほぼないに等しいということですね。とくに同シリーズ内では著者名とタイトルが違うだけと言っていいでしょう。装丁で差がつかないとなると、帯が重要になってきます。ＰＨＰ新書の場合は、タイトルの位置の関係で帯の幅を広げるには上限があるのですが、他社さんの新書の帯幅はどんどん広くなってきています。帯が半分以上を占めているものも、めずらしくなくなりました。</p>
<p>あとは帯の色選びも重要で、一時期黄色がとても目立っていました。内容のイメージを色に反映させるときもありますが、書店で本を手に取る読者は、本の内容についてはまだ知らないわけですから、あまり内容に引っ張られすぎないようにしています。僕は本作り全体を通してシンプルなものが好きで、書体は基本的にリュウミンと決めていますし、タイトルも短いものが好きですね。やっぱり新書は中身で勝負ですから。<br />
<span id="more-1031"></span><br />
<strong>ーー中身にはどんな特徴がありますか？<br />
</strong><br />
いま教養新書は転換期を迎えています。昔は教養新書というと、硬派な内容がコンパクトにまとまっていることで読者の支持が得られたと思うんですが、創刊ラッシュのあと、現在は発刊点数も月１４０点とずいぶん増えて、だいぶその枠組みが変わってしまいました。一部の新書愛読者の方には、新書市場が荒れている……ようにも見えるようです。</p>
<p><strong>ーー荒れているとはどういうことですか？<br />
</strong><br />
新書はもともと、教養新書と実用新書、そしてノベルズといったジャンルに明確に分かれていました。ところが、ここにきて教養新書の枠のなかに実用新書的なものがどんどん入ってきています。一部小説も入ってきていますから、まさに「なんでもあり」といった状況です。ＰＨＰ新書でいえば、１３年前の創刊時に比べて読者層も広がって、ビジネスマン向けのラインナップがずいぶん増えています。実はこのように教養新書の読者層を広げるというのは、ＰＨＰ新書の隠れコンセプトでもありました。</p>
<p>でも、門戸を広く構えるために、内容を入りやすくわかりやすくすると、同じ教養新書でも印象が全然変わってくるんですよね。今までのコアな新書の読者からしてみると、読み応えがないと思うのは当然のことで、賛否両論はもちろん覚悟の上で作っています。ただ、より多くの人に役立つ情報を提供できて、読者がそこから何か学びとっていただけるなら、従来のジャンルに固執する必要はないのではないでしょうか。いかに読みやすくするかという観点は、これからの新書にとって不可欠だと思います。<br />
</br><br />
</br></p>
<h2>専門家が専門外のテーマを書く</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー読みやすくなったというのが新書の特徴ですか？<br />
</strong><br />
そうですね。これまではあるテーマの新書をつくる際には、そのテーマの切り口の斬新さというのが、非常に重要だったと思うんです。テーマの扱い方に、著者も編集者も腐心しました。でも現在は、いかに読みやすくするか、いかにわかりやすくするかのほうに、より知恵を絞っているのではないかと思っています。</p>
<p>ターニングポイントはおそらく、新潮新書創刊の頃だと思います。ベストセラーになった養老孟司さんの『<a href="http://www.amazon.co.jp/バカの壁-新潮新書-養老-孟司/dp/4106100037/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252457302&#038;sr=8-1">バカの壁</a>』を読んでそう思いました。もう一つ、売れている新書に面白い傾向があるなとおもっていたのですが、ある分野の第一人者が、専門外のジャンルについて書いたものが大ベストセラーになっている傾向があるのです。たとえば、４００万部を超えた『バカの壁』はコミュニケーション論と言っていいと思いますが、著者の養老さんは解剖学者です。ＰＨＰのベストセラー『<a href="http://www.amazon.co.jp/頭がいい人、悪い人の話し方-PHP新書-樋口-裕一/dp/4569635458/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252457356&#038;sr=1-1">頭のいい人、悪い人の話し方</a>』も、２５０万部の大ヒットだったわけですが、著者の樋口裕一さんは予備校の小論文の名物講師だったんですよね。最近では、姜尚中（カン サンジュン）さんの『<a href="http://www.amazon.co.jp/悩む力-集英社新書-444C-姜-尚中/dp/4087204448/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252457397&#038;sr=1-1">悩む力</a>』は政治学者が書いた人生論でした。<br />
</br><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569635458/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51G6XZJXZ6L._SL160_.jpg" alt="頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569635458/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)</a>
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</div>
<div class="amazlet-detail">樋口 裕一 <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 96199</div>
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</div>
<div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div>
</div>
<p></br><br />
</br></p>
<p>僕が編集にたずさわった茂木健一郎さんの本も、こうした例に当てはまると思います。茂木さんは脳科学者ですが、『<a href="http://www.amazon.co.jp/すべては音楽から生まれる-PHP新書-茂木-健一郎/dp/4569696244/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252457566&#038;sr=1-1">すべては音楽から生まれる</a>』は音楽論がテーマになっています。『<a href="http://www.amazon.co.jp/ひらめきの導火線-PHP新書-茂木-健一郎/dp/4569701124/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252457590&#038;sr=1-1">ひらめきの導火線</a>』も、トヨタの工場を見学してもらって、そのときのイメージをもとに日本人にとってひらめくとはどういうことなのかを論じてもらいました。そういった専門外の切り口が功を奏して、結果１０万部までいったのだと思います。おそらく既存の新書の概念が覆されつつあって、実際にそういったものが売れてきているんですよね。<br />
</br><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696244/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QwgSpjKSL._SL160_.jpg" alt="すべては音楽から生まれる (PHP新書)" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696244/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">すべては音楽から生まれる (PHP新書)</a>
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</div>
<div class="amazlet-detail">茂木 健一郎 <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 49202</div>
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</div>
<div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div>
</div>
<p></br><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569701124/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511iBUA-SIL._SL160_.jpg" alt="ひらめきの導火線 (PHP新書)" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569701124/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ひらめきの導火線 (PHP新書)</a>
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<div class="amazlet-detail">茂木 健一郎 <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 28816</div>
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</div>
<p></br><br />
</br><br />
<strong>ーー専門家とその専門外のトピックをどのように結びつけているのですか？<br />
</strong><br />
  テーマや切り口は、ふだんの著者とのやりとりから出てくることが多いですね。著者からこういうことをやってみたいと提案されることもあります。芥川賞作家の平野啓一郎さんの『<a href="http://www.amazon.co.jp/本の読み方-スロー・リーディングの実践-PHP新書-平野-啓一郎/dp/4569654304/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1252457703&#038;sr=1-1">本の読み方</a>』は、速読とは正反対のスロー・リーディングについて書かれているのですが、元々は「文章読本」をテーマとして考えていました。でも「書くこと」を追究して話し合っている間に、もっとじっくり本を読んでもらいたいという思いがわいてきて、スロー・リーディングで１冊書こうということになったのです。<br />
</br><br />
</br></p>
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<p></br><br />
</br><br />
<strong>ーーそうやって違うジャンルの切り口から書いた本が売れるのですね！<br />
</strong><br />
いや、そのテーマが実際に売れるかどうかについてはほとんど予測不可能です。ＰＨＰ新書はだいたい月に６点前後を発刊しているのですが、書店に並ぶ前にその６冊を机の上に並べてみて、どれが売れるだろうと予測をしても、なかなか予想通りにはなりません。自分の思い込みもありますし、売れ行きは、結局のところ書店に出ないとわからないわけです。それをいかに読者の意向をつかんで、こちらで要素を集めてパッケージにして、売れるだろうという自分の予想に近づけるかが編集の面白いところです。</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/09/10/mryokota04/">（続く）</a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　横田 紀彦さん　vol.2</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/09/08/mryokota02/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/09/08/mryokota02/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 08 Sep 2009 01:00:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　横田 紀彦さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>

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		<description><![CDATA[自分も切羽詰まらせるスケジューリング術 ーー著者の方とうまく付き合う秘訣はなんですか？ 基本的には著者にとって励みになることを言うようにしています。著者の方にモチベーションを維持してもらうことも編集者の仕事で、著者のこと [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_yokota.png" alt="PHP研究所　横田紀彦さん" /></div>
<h2>自分も切羽詰まらせるスケジューリング術</h2>
<p></br><br />
<strong> ーー著者の方とうまく付き合う秘訣はなんですか？<br />
</strong><br />
基本的には著者にとって励みになることを言うようにしています。著者の方にモチベーションを維持してもらうことも編集者の仕事で、著者のことを批判するのは難しいことです。特に書き直しをお願いするときはすごく気を使いますよ。自分の意見が正しいと断言することはできないので、「こうしたほうがよりいいのではないでしょうか」と提案する姿勢でお話しをします。</p>
<p>著者に提案する前に、「どう思う？」と周りの人にヒアリングをすることもあります。そして柔軟に第三者の意見を取り入れるようにしています。編集部でタイトル会議をするのは通例で、それ以外にもほかの編集部のみんなに意見を聞いて回ったりします。もちろん営業にも聞きます。編集の難しいところは、自分の読みたい本という視点だけでは、絶対に売れる本は作れないことです。だからこそ自分よがりにならないように、つねに人と自分の意見を共有するようにしています。<br />
<span id="more-1020"></span></p>
<p> 他社の有名な編集者の方が、座右の銘に「タイトルは自分でつけるな」というのをあげておられるのを見て、ヒットメーカーとはこういう心持ちなのか、とびっくりしたことがありました。だけどその通りなんですよ。結局書いてもらうのは著者ですし、自分が買うのではなくて、お客さんが買うのですから。実際に仕事ができる先輩ほど、うまく人の意見を取り入れて形にしていらっしゃるんですよね。そういう意味では、頭が固い人間は向かないかもしれません。できるだけ柔軟に、自分の考えていることについて、「もしかしたら面白くないかもしれない」と引き返せる力というのは必要ですよね。</p>
<p>そしてスケジューリングも編集という仕事のカギとなってきます。忙しい著者の方だとスケジュールが押して、責了日の数日前に原稿が届くなんてこともあるんですよ。すると編集の時間が削られてしまってドタバタと入稿・責了することになってしまうんですね。</p>
<p>せっかくいい原稿を上げてもらうのだから、時間をかけて丁寧に仕上げたいじゃないですか。僕も過去にスケジューリングの失敗をたくさん繰り返してきて、ようやくペースをつかめてきたところです。現在、たいへん多忙な茂木健一郎さんの４冊目の本を制作しているのですが、２週間後に責了予定の原稿が手元にあります。ずいぶんと早くなりました（笑）。 </p>
<p><strong>ーースケジューリングのコツはなんですか？<br />
</strong><br />
雑誌で真っ白なページって見たことがないじゃないですか。つまりスケジュールがどんなに遅れていても、最終的には書いていただけるのです。遅れる理由はただ一つで、切羽詰まった状況が著者に伝わっていないからでしょう。「何とかしますから」と著者に言われて、「じゃあお願いします」ではいけません。まだ余裕があるな、と見透かされてしまう。「本当にこのままだとまずいので、なんとかお願いします。どうしても間に合わせてください」と切実に伝えることが大切です。</p>
<p>ではその切羽詰まった感を、相手にどう伝えるのかというと、僕は根が正直でうまくウソがつけないから、自分も切羽詰まることにしています。締切を勝手に早めてしまうんです。スケジュール帳にも架空の締切しか書かない。そうするとうまくまわせます。  極論を言うと、締切をきっちり守ってそれなりの原稿をあげてくる人と、締切はギリギリだけど、すごく面白い原稿を書く人とだったら、僕は後者と仕事がしたいと思っています。忙しい方に頼むと、原稿が遅れてこっちが大変になるのはわかっているんですが、大変な部分はスケジューリングでなんとかすることができますから。僕はあくまで内容重視です。  </p>
<p></br><br />
</br></p>
<h2>本が好きかどうかは編集者の適性には関係ない</h2>
<p></br></p>
<p><strong>ーー編集者に適性があるとすればなんでしょう？<br />
</strong><br />
マスコミ業界ということで華やかなイメージがあるかもしれませんが、編集者の仕事は実のところ、雑務や手作業がとても多いんです。そこをおざなりにしてしまったら、いい本は作れません。だから仕事を丁寧に着実にしっかりとこなしてくださる方が一番ですね。特に新人のうちは背伸びせずに、任された仕事をしっかりこなせることに重点をおけばいいのではないでしょうか。  </p>
<p>編集者になりたいという人は、本が好きな人が多いと思います。ですが、これは売れる本をつくるといった観点からの話なのですが、本好きということはもしかしたら、それほど編集者の適性とは関係がないかもしれません。本が好きな人は、自分が読みたい本を作りたいという願望を持つと思うんですが、本が好きな人が買う本と、そうでない人が買う本というのはちょっと違うんですよ。あるいは、ベストセラーばかり読んでいる人が、ベストセラーを作れるのかというと、そうではないと思います。「本が大好きなんです」という情熱を持った人よりも、冷静な視点を持てる人のほうが、売れる本を作れるのかなと思います。 </p>
<p><strong> ーー冷静な視点とはどういうことでしょうか？<br />
</strong><br />
人の意見をうまく取り入れることです。会社勤めをしている以上、売れる本を作らなければいけないというプレッシャーが強くなります。ですから、本が好きな人は悩むんですよ。本が大好きで作りたい本がある。でも自分の作りたい本には売上が伴わない、と悩んでしまう人はちょっと大変かもしれません。現在は、どこの出版社さんでも、書店さんの毎日の売り上げデータを入手しています。どの本が売れた、どの本が売れないというのが一目瞭然なわけです。  </p>
<p><strong>ーーシビアですね。<br />
</strong><br />
そうです。本当にシビアなんですよ。コンビニのＰＯＳシステムのように、購入者の性別から年齢層まであらゆるデータが出てくる。データベースという点でいえばとても有用なツールですから、それを参考にして企画を立てたり、著者を選択する判断材料にしたりと、仕事に上手く活かしています。  </p>
<p><strong>ーーデータをもとに企画を立てる面白さとはなんでしょうか？<br />
</strong><br />
 読者というのは不特定多数の人たちです。データで読者像が完全に描けるわけではないのです。必ず読者がいるところに本を出すのではなくて、データをもとに「ここにはもしかしたら読者がいるのかな」と推測しながら、新しい本を世の中に提案していく。新しいことに挑戦すると失敗するケースが多いのですが、受け入れられるかどうかは、結局やってみないとわからないですからね。毎回様子をうかがいながら、「売れそうかな？」という感覚を頼りに仕掛けることが醍醐味ですね。そして世の中の動きを多少なりとも反映させて、あわよくば新しい動きに結びつくようなものが出せると楽しいですよね。 </p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/09/09/mryokota03/">（続く）</a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　横田 紀彦さん　vol.1</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/09/07/mryokota01/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/09/07/mryokota01/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 07 Sep 2009 01:00:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　横田 紀彦さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.henshusha.jp/?p=1004</guid>
		<description><![CDATA[第１４回目にご紹介するのは、 PHP研究所の横田紀彦さんです。 『女性の品格』や『本の読み方 スロー・リーディングの実践』などのヒット作を担当されています。 多忙な著者の方との付き合い方や、新書の特徴などをお伺いしました [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_yokota.png" alt="PHP研究所　横田紀彦さん" /></div>
<div id="attachment_1006" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/09/mryokota011.jpg" alt="PHP研究所　横田紀彦さん" title="mryokota011" width="250" height="250" class="size-full wp-image-1006" /><p class="wp-caption-text">PHP研究所　横田紀彦さん</p></div>
<p></br><br />
<strong>第１４回目にご紹介するのは、<br />
<a href="http://www.php.co.jp/">PHP研究所</a>の横田紀彦さんです。</p>
<p>『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569657052/ref=s9_simz_gw_s0_p14_t1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&#038;pf_rd_s=center-3&#038;pf_rd_r=1S8NH5W1EMD9TGNW2YE6&#038;pf_rd_t=101&#038;pf_rd_p=463376776&#038;pf_rd_i=489986">女性の品格</a>』や『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569654304/ref=s9_simz_gw_s0_p14_t1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&#038;pf_rd_s=center-2&#038;pf_rd_r=1S8NH5W1EMD9TGNW2YE6&#038;pf_rd_t=101&#038;pf_rd_p=463376756&#038;pf_rd_i=489986">本の読み方 スロー・リーディングの実践</a>』などのヒット作を担当されています。</p>
<p>多忙な著者の方との付き合い方や、新書の特徴などをお伺いしました。<br />
</strong><br />
<span id="more-1004"></span></p>
<p><br clear=all></p>
<h2>編集者はいい職業だった</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー編集者になられて何年目ぐらいですか？<br />
</strong><br />
９３年に新卒でＰＨＰ研究所に入社して、もう１６年目になりますね。卒業して以来ずっとＰＨＰ研究所でやっています。 </p>
<p><strong> ーー編集者になろうと思われたきっかけはなんですか？<br />
</strong><br />
 僕が就職活動をしていた頃は、売り手市場で学生にとっては活動がしやすかったんです。そして就職活動は世の中の仕組みを知るのにいい機会なので、金融、商社、メーカーと幅広くなんでも受けていました。つまり僕はもともと編集者志望ではなくて、出版社は数ある候補の中の一つだったのです。実は今でも自分が編集の仕事に向いているかどうかはわかりませんし、いまだに自分のいちばんの持ち味が何かはよくわからないんですよね。  </p>
<p><strong>ーーその中でＰＨＰ研究所を選んだ決め手はなんだったのでしょうか？<br />
</strong><br />
まず、第一には本が好きだったからです。そして、ＰＨＰは出版社のなかでは少し特殊で、研究所という名が付くくらいなので、<a href="http://research.php.co.jp/">シンクタンク部門</a>もあるところに惹かれた部分もありました。研究という仕事にも興味を持っていたんです。  </p>
<p><strong>ーーどういったことを研究したいと思われたのですか？<br />
</strong><br />
 漠然と社会科学に興味をもっていました。僕が就職活動をしていた時は、バブルがはじけようとしていた頃で物事の流れは激しく、ドイツのベルリンの壁が崩壊した直後でした。人々の価値観もどんどん変わっていく、いわば時代の変換期だったように思います。そんな中でこれからの世の中はどうなっていくのかを追求してみたかったのです。それが現在携わっている本作りにもつながっているんですよ。入社直後は『<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002ISQL1Y/ref=s9_simz_gw_s0_p14_i1?pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&#038;pf_rd_s=center-4&#038;pf_rd_r=153WFPYFAD457QVY90VX&#038;pf_rd_t=101&#038;pf_rd_p=463376796&#038;pf_rd_i=489986">Ｖoice</a>』という雑誌に配属されて、まさしくそういったテーマを取りあげていました。そういった意味で編集は僕にとっていい仕事でしたし、これからの人にもぜひやりがいを持ってやっていただきたいですね。この業界は人材がすべてですから。 </p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002ISQL1Y/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61pA1qwKRoL._SL160_.jpg" alt="Voice (ボイス) 2009年 09月号 [雑誌]" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002ISQL1Y/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Voice (ボイス) 2009年 09月号 [雑誌]</a>
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</div>
<div class="amazlet-detail">PHP研究所 </div>
<div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002ISQL1Y/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div>
</div>
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</div>
<p></br><br />
</br></p>
<h2>著者との付き合い方を学んだ新人時代</h2>
<p></br><br />
<strong> ーー新人時代のエピソードを聞かせてください。<br />
</strong><br />
１、２年目はドタバタでしたね。新人の頃は著者との締切の駆け引きというものが全く見えてこないので、こっちが切羽詰まっていても、それが著者にはうまく伝わっていなかったこともあります。ある著者の方でお忙しくてなかなか締切を守っていただけない方がいたんです。ホテルに缶詰め状態になって書いていらっしゃったのですが、責了日になっても原稿が来ませんでした。そうしたら、翌日上司と二人、来てくれと呼ばれて、ついでにビールを２本下のロビーで注文してくれと言われ、言われた通りにビールを２本持って行ったんです。僕はてっきり原稿がもう出来ていると思って、乾杯するつもりで持って行ったら、全くそういうわけではなかったんですよね（笑）。まだ原稿を１行も書いていない、酔っぱらった著者が待っていたのです。そして、「すまん」と言って３０００円を取り出して、「これでテープレコーダーを買ってきてくれれば、今ここでしゃべるから。」と言われました。僕はもう真っ青になっていたんですが、上司はそれを見越してテープレコーダーを持ってきていたんです。  </p>
<p><strong>ーー準備がいいですね。<br />
</strong><br />
そうなんです。のん気だったのは僕だけだったんですね（笑）。それでしっかり口述を録音して、「あとは頼んだぞ。」とポンと上司に肩を叩かれました。それが徹夜明けの朝８時ぐらいで、そこから原稿を作成して夕方に入れました。今から思うと本当にハードでしたが、そのような経験から著者との付き合い方を学んでいきました。 </p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/09/08/mryokota02/">（続く）</a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　太田 智一さん　最終回</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/07/17/mroota05/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/07/17/mroota05/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 17 Jul 2009 01:00:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　太田 智一さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.henshusha.jp/?p=575</guid>
		<description><![CDATA[新感覚・ビジネス小説『会計天国』 ーー太田さんの担当書でオススメの書籍はなんですか？ 先ほどもお話いたしましたが、『会計天国』です。今年（2009年）４月の末に発刊して、おかげ様でなんと早々と八万部を突破いたしました。こ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_oota.png" alt="PHP研究所　太田智一さん" /></div>
<h2>新感覚・ビジネス小説『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E5%A4%A9%E5%9B%BD-%E7%AB%B9%E5%86%85-%E8%AC%99%E7%A4%BC-%E9%9D%92%E6%9C%A8-%E5%AF%BF%E5%B9%B8/dp/4569709176">会計天国</a>』</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー太田さんの担当書でオススメの書籍はなんですか？</strong><br />
</br><br />
先ほどもお話いたしましたが、『会計天国』です。今年（2009年）４月の末に発刊して、おかげ様でなんと早々と八万部を突破いたしました。これからもまだまだ伸びそうな、手応えはありますね。<span id="more-575"></span><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569709176/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51dqpdmS7fL._SL160_.jpg" alt="会計天国" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569709176/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">会計天国</a>
<div class="amazlet-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4569709176/90362801-22/ref=nosim/" title="会計天国" target="_blank">amazlet</a> at 09.07.17</div>
</div>
<div class="amazlet-detail">竹内 謙礼 青木 寿幸 <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 296</div>
<div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569709176/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div>
</div>
<div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div>
</div>
<p></br></p>
<p>いわゆる“ビジネス書”ではありますが、すごく読みやすいんですよ。流れるように読めるところが、この本の特徴です。読んだぞ！という読了感を手軽に味わえる上に、会計や決算書にまつわる知識も身に付く機能性もありますし、しかも、笑いあり泣きあり。全３００ページ以上ありますが、３００ページの感覚なしで読み終えてしまえますから。</p>
<p><strong> ーービジネス書じゃないジャンルに置かれていても全然違和感がないような装丁ですよね。 </strong></p>
<p>今回の本はあえてそうしましたね。このイラストレーターさんはふだんイメージの違うお仕事を多くやられていて、なかなかこちらからお仕事をお願いすることがなかったんですが、今回の本ではチャレンジしたいということもあり、お願いしたことがこの装丁につながっています。ビジネス書というものはもとより“いかにもビジネス書らしいもの”が多いと思いますし、それがある種の安心感や信頼につながって売れるとも思うんです。</p>
<p>ただ、最近、それが少しずつお客さんに通じなくなってきているような気がしています。売れるからって、それにかまけていると可能性が広がらなくなると考えた部分もあります。そういう意味で、この『会計天国』では勝負したつもりです。今までとはちょっと違うものに、表紙をもっと違う印象に演出していかなきゃいけないんじゃないかって思ったんです。ビジネス書風に見えないけれどもビジネス書であると。そもそもジャンルなんてものは作り手が勝手に決めることではなく、お客さんが判断して決めるのではないかと思うんです。</p>
<p>もう一冊あります。昨年（２００８年）末に出たものなんですが『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%96%84%E6%B0%B7%E3%81%AE%E8%B8%8F%E3%81%BF%E6%96%B9-%E7%94%B2%E9%87%8E-%E5%96%84%E7%B4%80-%E5%90%8D%E8%B6%8A-%E5%BA%B7%E6%96%87/dp/4569698123">薄氷の踏み方</a>』。武術研究者の甲野善紀先生と精神科医の名越康文先生による共著です。この本を読んでいただければマニュアルが無くても、きっと自分の人生を力強く生きていけると思います。甲野先生とは入社当時からお世話になっていて私が編集者としてやっていく上で、様々なことを教わりました。そういう学びを読者の皆さんにもお伝えできれば、という思いで制作しました。ちなみに制作には３年かかりました（笑）。<br />
</br><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569698123/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41vwA3EwIzL._SL160_.jpg" alt="薄氷の踏み方" style="border: none;" /></a></div>
<div class="amazlet-info" style="float:left;margin-left:15px;line-height:120%">
<div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569698123/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">薄氷の踏み方</a>
<div class="amazlet-powered-date" style="font-size:7pt;margin-top:5px;font-family:verdana;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4569698123/90362801-22/ref=nosim/" title="薄氷の踏み方" target="_blank">amazlet</a> at 09.07.17</div>
</div>
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</div>
<p></br><br />
</br></p>
<p><strong>ーーどんな人に読んでもらいたいですか？</strong></p>
<p>この２冊とも、３０歳前後ぐらいの世代の方に読んでもらいたいですね。ここまで頑張ってきたんだけれども、いきなり景気が悪くなって目標を見失っている人が多いと思うんです。ちょっと前までのテンションが高い世の中の雰囲気の中で、たとえば転職してステップアップして、頑張っていこうと思ったけれども、なかなかうまくいかない。会社の中でもプレッシャーが強い。起業するにも景気が悪い。そういう逆風の中で足が止まりそうな方々に、読んで一服の清涼剤にしていただければいいかなと思います。しかも学べる側面が強い内容ですから、その時間ももちろん自分につながります。そこから新しい行動への勇気を得てもらえると、編集担当としてはうれしい限りです。「明日死んでしまうとすれば、今、何をすべきか」なんてことを考えさせてくれる本です。</p>
<p><strong>ーー何か愛用されているグッズなどはありますか？</strong></p>
<p>携帯電話はハードに使いますね。携帯サイトで情報のチェック。カメラで取材の現場の状況や、ネタにつかえそうなものはどんどん撮影。出張などの移動ではアプリが大活躍。かなりこき使っています。きれいな海に潜って、水深２メートルくらいのところで海の中を撮影したこともあります（笑）。その写真は、本の中の飾り画像として使いました。おかげで最近、ちょっと調子が悪いです（笑）。</p>
<div id="attachment_577" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-577" title="img_8602e38388e383aae3839fe383b3e382b01" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/07/img_8602e38388e383aae3839fe383b3e382b01.jpg" alt="手のひらサイズ収まるノート。情報を選んで、ストックするツールです。" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">手のひらサイズ収まるノート。情報を選んで、ストックするツールです。</p></div>
<p>あとはこういうノートを常に携帯しています。ただ思ったこと、覚えておきたいこと、感じたことを書いたり貼ったりするだけのためのノートです。これを自分で日記がわりにして、後でふりかえってみると、頭がまた一新されていって、新しいアイデアにつながったりします。こんなことあったんだとか、こんなお店あったなぁとか、こんな面白い人がいたなとかをストックしておくノートなんです。だから他人にはとても中身は見せられません。恥ずかしいですから。ポエム的に心象風景が書いてあるかもしれないですし（笑）。とにかく、これを読み返して、自分の頭の中を整理している感じですね。<br />
<br clear=all></p>
<p>今の世の中には情報が多過ぎますからね。その中で、このノートは必要な情報を選んで、ストックして、選ぶためのツールなんです。ノートを選ぶ基準は罫線つきのシンプルなもの。サイズはちょうど僕の片手におさまるぐらいがいいですね。僕の手は外国人にも驚かれるほど大きいのですが、この自分の手になんとなくしっくりきて、開いてそれなりに書くスペースがあるものがベストです。中は見せませんよ（笑）。<br />
</br><br />
</br></p>
<h2>その時その時に最高のものを</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー今度のご予定は？</strong><br />
</br></p>
<p><a href="http://www.meiji.ac.jp/shushoku/2009/mmcseminar.html">明治大学のマスコミ就職講座</a>というところで、去年からお手伝いさせていただいています。今年は正式に講師として学生さんを指導することになっています。そもそも僕なんかが指導していいのかという感じはありますが、自分の経験が、何か学生のみなさんのヒントになればいいな、と思っています。ちなみに結婚の予定はありません（笑）。今後も粛々と編集者としてやっていければ幸いです。</p>
<p><strong> ーー太田さんにとって編集者とはなんでしょうか？</strong></p>
<p>うーん、難しい質問ですねー。編集者は旅芸人？　なぜかと言えば、先日ドラクエⅨを買ったからです（笑）。僕の使っている主人公がブーメランパンツで……冗談はさておき、編集者ってなんでしょうね？ そうですね。「バックギアの無い車のドライバー」とでも言えばいいんでしょうか。出来上がった本は、もう作りなおせません。世に出た本は、形を変えることができません。前に進んだら戻ることはできないのです。常に一発勝負。読者の判断ですべてが決まります。</p>
<p>だから、絶対に企画も制作も間違えてはいけないんです。最高に読者に喜んでもらえ、かつ著者の価値を最高に高める企画は何か、また、この車を円滑に進めるための最高の仕事の進め方は何か、私は常々考え抜いて仕事をしているつもりです。少なくともそういう覚悟で仕事に臨んでいます。「ハンドルを切って回転すれば後ろに戻れるじゃないか」という方がいらっしゃっても、この部分はインタビューのクライマックスだと思うので、温かく、やさしく見守ってください（笑）。</p>
<p><strong> ーーありがとうございました。</strong></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　太田 智一さん　vol.4</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/07/16/mroota04/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/07/16/mroota04/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 16 Jul 2009 01:00:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　太田 智一さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[大ヒット作！！『ドアラのひみつ』 ーー『ドアラのひみつ』のお話を聞かせてください。なぜドアラだったのですか？ 理由は２つあります。ドアラを応援する人たちの強烈な圧力を感じる反面、メディアにほとんど取り上げられてなかったこ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_oota.png" alt="PHP研究所　太田智一さん" /></div>
<h2>大ヒット作！！『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%81%BF%E3%81%A4-%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%95%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%AB%E3%81%BE%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%88-%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9/dp/4569698239">ドアラのひみつ</a>』</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー『ドアラのひみつ』のお話を聞かせてください。なぜドアラだったのですか？</strong><br />
</br><br />
理由は２つあります。ドアラを応援する人たちの強烈な圧力を感じる反面、メディアにほとんど取り上げられてなかったこと。もうひとつは、このドアラがマーケットの変化の象徴なのではないかと思ったことです。<span id="more-567"></span><br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
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<div class="amazlet-detail">ドアラ <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 30743</div>
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<p></br><br />
この本は2008年2月に出版されたのですが、ドアラ自体の人気は2006年の夏から秋にかけて特にドラゴンズファンの中で火がついていたと思います。ドラゴンズがリーグ優勝したことも大きかったのですが、ファンの中でのドアラへの愛情が高まりに高まって、2007年の初めのころ、その愛情が外にあふれ出て行く形でドアラの動画を動画サイトにアップする人が出てきました。そこでさらに人気を博して、野球ファン以外の新しいファンがさらに増えていました。特に8月以降は、クリエーター系の人の間でも話題になっていました。面白かったのが、誰もが誰も「ドアラがいいと思っているのは自分たちだけで、他の人には伝わらない」と思っていたことです。</p>
<p>なぜなら、東京を中心とした「マス」なメディアでは全く取り扱われることはなかったからです。多くの人が「最近、人気が衰退しているといわれるプロ野球の、しかも名古屋の中日ドラゴンズという渋いチームの、さらに選手でもないマスコット。それに多くの人気が集められるわけがない」という先入観がありました。</p>
<p>でも、現場では違いました。2006年の終盤にドアラが東京ドームに来たときも、ドアラを中心にスタンドのお客さんは盛り上がっていましたし、2007年の夏にドアラが横浜遠征した時も、ドアラ目当てのお客さんが球場に相当集まっていました。現場で起こっていること、本当にユーザーが存在するということ、そういうリアルをマスメディアと先入観が隠してしまっていると言えるかもしれません。</p>
<p><strong>ーーＱ＆Ａのところがツボです</strong></p>
<p>ありがとうございます。これはドアラに直接質問して得た、生の答えですからね（笑）。よく色々な方に「本当は誰が書いたのですか？」と聞かれることがありますが、ドアラに決まっているんですよ。ドアラ著なんですし。彼ががんばって書いたんです。あと多いのが「中の人はどんな人？」と質問されること。中に人なんているわけないんです。だからそういう質問をしてきた方に、「あなたの中に人は入っていますか？ それと同じです」と答えるようにしています。</p>
<p>編集・制作はすごく大変でしたよ、この本は。肉体的、精神的共に相当追い込まれながら製作していましたから、死ぬかと思いました（笑）。撮影は一日だけで、構成から取材まで全部考えて、結局2週間ぐらいでつくりましたからね。３徹４徹でもやらなきゃ間に合いませんでした。というのは、発売１ヶ月前から予約が始まっていて、いきなりものすごい注文数が集まってしまって、ファンの皆さんの大きな期待がこちらに伝わってきていたので、「喜んでもらえるものを作らなきゃ」というプレッシャーもすごかったんですよ。</p>
<p>その甲斐あって、一冊目を出したときの反響は、もうすごかったです。東京でも３書店さんでサイン会を開いたんですけど、整理券の配布日には徹夜の行列ができたんです。とにかくすごかったです。発売後も大きな話題になったため、テレビやら新聞やらネットニュースやらの私に対する取材が大量に押し寄せて、１ヶ月くらいはマスコミ対応だけで、１日の仕事が終わっていました。しかも、僕自身も、他社の編集者などに「ドアラの人」とか、「おいドアラ！」なんて呼ばれるようになってですね、困りましたよ、ほんとにね。</p>
<p><strong>ーードアラとの仕事はどうでしたか？</strong></p>
<p>大変でしたけど、楽しかったですよ。彼は言葉が話せないから、最初はコミュニケーションが難しかったんですが、だんだんとジェスチャーから言っていることが分かるようになりました。意思疎通ができるようになると、どんどん楽しさが増してゆきます。<br />
彼は自分で言うとおり、本当に人見知りなんだと思いました。最初はけっこう遠慮がちだったのが、一緒に本を作ってイベントをこなして、共有する時間が増えれば増えるほど、ちょっとずつ目を合わせてくれるようになりました（笑）。性格は本に書いてあるとおりだと思います（笑）。<br />
</br></p>
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<p></br></p>
<p>今年の2009年2月には、ドアラの２作目『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%81%B8%E3%82%84-%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9/dp/4569705871/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1247775482&#038;sr=1-1">ドアラのへや</a>』とともに、東京ヤクルトスワローズのつば九郎の『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%A4%E3%81%B0%E4%B9%9D%E9%83%8E%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%AA%E3%81%8B-%E3%81%A4%E3%81%B0%E4%B9%9D%E9%83%8E/dp/456970588X">つば九郎のおなか</a>』という本を同時に制作しました。取材中は腹筋が破壊されると思うほどに笑ってばかりでした。できるだけ、本に表現できればとおもったんですが、みなさんのご感想をお聞きしたいところです。<br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
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<div class="amazlet-detail">ドアラ <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 142046</div>
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<p></br></p>
<p>３月には、『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%81%BF%E3%81%A4%E6%89%8B%E5%B8%B3-2009-%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9/dp/456970767X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&#038;s=books&#038;qid=1247775524&#038;sr=1-1">ドアラのひみつ手帳2009</a>』も制作しました。ドアラの手帳がないと思っていて、「だったら自分で作っちゃえ」と思ったのが、これを作ろうとしたきっかけです。この手帳はたいへん評判がよくて、ドアラからも「使ってる」と言われました。ありがたいですね。いっしょうけんめい作った甲斐がありましたよ、ほんとにね。外見、普通の手帳っぽくて、まさかドアラの手帳だとは思わせないのが今回の狙いでした。コンセプトは「隠れドアラ」です。「できるコアラの高度な要求にもこたえる機能性、ワンランク上のコアラを演出するビターなデザイン性」と私が帯のコピーを書きましたが、これがそのまま特徴です（笑）。</p>
<p>この「できるコアラ」っていう表現は微妙なところなんです。そもそもドアラは、自分がコアラだとは認めていませんからね。本の中でも「似てますか？」って書いていますからね(笑)。ただ、僕に言わせれば、顔だけはどこからどうみても「コアラ」なわけで。コピーは販促物であくまでも客観ですから、あえて書かせて頂きました。正直、この手帳にも反省点もたくさんありました。とにかくドアラとの仕事の中には、勉強させられることが多くあります。ドアラと付き合い始めた２年、本当に学ぶことがたくさんあって、感謝しています。</p>
<p><strong>ーービジネス書をやられている中で『ドアラのひみつ』はいいアクセントになったんじゃないですか？</strong></p>
<p>そうですね。アクセントというには、少々ハードでしたが……。でも実はこの企画は、経営や経済の本を常日頃つくっているなかで、ずっと感じていたことから派生したものなんです。</p>
<p>書籍の編集をしながら、マス媒体の信頼性が下がっているなかで、本の存在意義とは何だろうかと、ずいぶん前からずっと考えていたんです。マスメディアで取りざたされる情報と、実際の社会とのギャップがどんどん大きくなっていると感じていて、情報が細分化されて、マスメディアがすべての情報をフォローできなくなっていると思ったんです。そうすると、本当に現場とか現地で支持されているものっていうのは、メディアの影に隠れたところにいるんじゃないかと。特にネット上にはそういう存在があるんじゃないかと。マーケットは大きく変化しているのではないかと考えるようになったんです。</p>
<p>そういう視点で特に2006年頃から、ドアラを意識するようになりました。それ以前から存在は知っていましたし、ネットで不思議な支持を集めていることに気がついてはいました。ただそれが、自分の仕事で対象とする「多くの読者さん」に値するものとは全く考えていませんでした。ただ、先ほどお話したようにマーケットの変化を感じるようになったときに、ドアラには強烈な可能性があると思うようになったのです。「本にしたら、みんなビックリするだろうな」とは思っていましたが、みんな本当にビックリしすぎでした。</p>
<p>他のメディアで生産・消費されたテーマをまた本にするのも、いわゆる“マーケティング”的には成功だと思います。それもひとつの手段ですし、ふだん、僕も意識はします。ただ、この５，６年で時代が大きく動いて、ニッチがニッチではない「ニッチマス」の時代が来ているのではないかと感じているのです。こうなると既存のマーケティング観は通用しなくなってしまいます。だから、ある意味、その考察と検証としての「ドアラ企画」がありました。</p>
<p>特に書籍という媒体は、出版業界を見渡せば売れるものは400万部、小部数のものは百部単位から生産されています。だからこそ、さまざまなテーマに即した形があって、ニッチに見えるものでも、間違いなく存在意義があります。さらに、この本が大きく売れれば、そのテーマだってマス化させられる可能性もあると思うんです。<br />
それこそが書籍の、また書籍編集の持つ醍醐味ですよね。情報の一歩先というか“ななめ上”を書籍で表現していくと、読者も喜んでくれますし。楽しい仕事ですよ。<br />
</br></p>
<h2>その先の行動を促すようなきっかけを</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー座右の名はありますか？ </strong></p>
<p>私は「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC">The Who</a>」というバンドが大好きなんですが、そのギタリストである、ピート・タウンゼントの言葉です。</p>
<p>「ロックは悩みを解決するものではない。悩んだまま踊らせるものだ」</p>
<p>これは本にも同じことが言えると思うんですよ。必ずしも本に答えが書いてあるわけではないかもしれない。それでも、楽しかったり、うれしかったり、感動したり。泣いたり、笑ったり。そこにある衝動が、読み手の前向きな気持ちを喚起してくれる。その気持ちが行動につながると思うんですよ。何かが変わっていく。自分が変わる。</p>
<p>私がドアラに乗せた願いは、その地方・地域に根付いている文化の強さを、「実はドアラはすごいぞ」ということを、東京発のメディアを通じて、その地方の人たちに気づいてほしいというものでした。これは後付でなく、本当にそう思っていたんです。<br />
先日、久しぶりに名古屋に行ったら、セントレア空港の入口にドアラがのぞいていて、ＪＲ名古屋駅のホームの売店にはドアラのお土産がいっぱいならび、駅前のデパートではドアラの姿をたくさん見かけるようになっていました。３年前まで考えられませんでした。町が変わったなと感じました。それはもちろん、すべてが『ドアラのひみつ』だけのおかげではないと思いますし、そんな自信もなかったのですが、他メーカーさんから、「あの本を見てウチもやりました」と言われるたびに、少しは良い仕事ができたのかなと思えるようになりました。</p>
<p>もしかしたら、書籍の編集は自分の構想を形にしやすいし、成果もわかりやすく目に見えるので、自分の名前で仕事がしたい人にとってはちょうどいい仕事かもしれませんね。もちろん外部の方にはすごくお世話になっています。印刷・製本の現場から、物流、営業、販売と、読者さんのお手元に本が届くまでにはたくさんの人が関わっているんです。</p>
<p>しかし、そのスタート地点での制作責任者は編集者です。その肩書きが編集長であろうと平社員であろうと、その書籍担当者はおおむね一人なんですよね。だからその本に対して、いっしょうけんめいやろうという愛着は誰よりわきやすいと思います。実は僕、こうやって取材を受けたり、表に出るのは恥ずかしくて得意ではないんですが、本の宣伝になればいいという一心でいつもやっているんです。というわりに、しゃべりすぎだったりしますが（笑）。</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/07/17/phpoota5/">（続く）</a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　太田 智一さん　vol.3</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/07/15/mroota03/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/07/15/mroota03/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 15 Jul 2009 01:00:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　太田 智一さん]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://www.henshusha.jp/?p=545</guid>
		<description><![CDATA[価値を作るという作業 ーー価値を作るというのは、本作りにもつながっているのでしょうか？ つながっていると信じています（笑）。すでにベストセラーもあり、数冊も著書がある有名な著者の本を作ることは、売れなければならないという [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_oota.png" alt="PHP研究所　太田智一さん" /></div>
<h2>価値を作るという作業</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー価値を作るというのは、本作りにもつながっているのでしょうか？ </strong></p>
<p>つながっていると信じています（笑）。すでにベストセラーもあり、数冊も著書がある有名な著者の本を作ることは、売れなければならないというプレッシャーもありますが、もとより知名度が高かったり、ファンがついていたりするので、安心感もあります。一方で、メディアへの露出が少なく知名度がそれほど高くない著者の場合、この一冊の本がその著者のイメージの全てになるんです。だから、この名前が印象に残るようなものにしていかなければいけない。彼らの価値を高めることが間違いなく必要になってきます。<span id="more-545"></span></p>
<p>最近私が担当した本の例であれば、『<a title="会計天国" href="http://www.amazon.co.jp/%E4%BC%9A%E8%A8%88%E5%A4%A9%E5%9B%BD-%E7%AB%B9%E5%86%85-%E8%AC%99%E7%A4%BC-%E9%9D%92%E6%9C%A8-%E5%AF%BF%E5%B9%B8/dp/4569709176">会計天国</a>』。これは小説形式で会計と決算書について学んでもらおうという狙いの企画でした。小説は、いわゆる“作家さん”が書かなければ、なかなか読んでもらえないものです。著者の竹内謙礼さんはコンサルタントで青木寿幸さんは会計士。世間の方々の持つイメージは“小説”とはかけ離れています。しかし、原稿はいい。</p>
<p>そこで、そのギャップを埋めるために、装丁のイメージにはかなり力を入れたつもりです。デザイナーさんと話をじっくり詰めて、この原稿が面白そうに見えるためにはどうしたらいいんだろう。著者の肩書きとは関係のない“小説”形式本を読んでもらえるか、といろいろ思案したのです。<br />
</br></p>
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;">
<div class="amazlet-image" style="float:left;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569709176/90362801-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51dqpdmS7fL._SL160_.jpg" alt="会計天国" style="border: none;" /></a></div>
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<div class="amazlet-detail">竹内 謙礼 青木 寿幸 <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 408</div>
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</div>
<p></br><br />
本のビジュアルイメージが著者と内容の価値を高めてみせれば、手に取る読者はこの本は良い本だ、この著者は良い著者だと思えるものです。これは著者の書いた内容に編集者が自信を持っている前提です。そして、その本が売れたという事実が著者の価値をさらに高めていきます。でも、本が売れる前は、多くの人はその著者のことを知らず、なんとも思っていなかったはずなのです。だから、編集者が先頭に立って付加価値をつけて、著者の魅力とか実力を多くの人に伝えられるような仕事にしていかないといけないといつも思っています。</p>
<p>つまりただ単に売れればいいっていう考え方を私はしないようにしています。売れる本っていっぱい出ますけど、そのまま流れていってしまうものもたくさんあるんですね。そうではなくて、売れて、かつ、長く残っていくものにするためにはどうするか。著者が時間がたっても「私はこういう本を書いています」と胸を張って言えるようなものにするためにはどうするか、を常々考えています。</p>
<div id="attachment_547" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-547" title="img_8608e38388e383aae3839fe383b3e382b0" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/07/img_8608e38388e383aae3839fe383b3e382b0.jpg" alt="売店で買ったブレスレット。人がいかに先入観を持って物事を見ているか、このブレスレットが象徴しています。" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">売店で買ったブレスレット。人がいかに先入観を持って物事を見ているか、このブレスレットが象徴しています。</p></div>
<p></br><br />
他人の評価する価値というものは、とてもあいまいです。例えば、このブレスレットは北海道旅行に出かけた際に、とある有名観光地の売店で買ったんですよ。デザインがとても気に入ったので。それで、しばらくこれをつけていたら、お世辞かもしれませんが、「それいいね！」と言ってくれる人が多くいました。そこで、私は、その人たちに「どこで買ったと思う？」と質問したんです。すると「青山？　代官山？」なんて答えが続出で。<br />
<br clear=all></p>
<p>物がよければ、観光地の売店で売っているものも、青山で売っているものも同じ物に見えるわけです。もし先に「売店で買った」といったら、そんな青山的なイメージなんて持たない人が多いでしょう（笑）。</p>
<p><strong>ーー価値ってそんなものなんですね</strong></p>
<p>そうなんですよね。バックグラウンドは関係なくて、見えているものが重要。この見えているものが、いい雰囲気をかもし出していたら、それだけ価値なんですよね。だから、僕たちがいかに「この本はとってもいい本です」と叫んだところで、「いい雰囲気」を出していなかったら、本は買ってもらえません。著者とその原稿の価値をどうやって増幅して見せるか、または加えていけるかっていうことが僕ら編集者の仕事の重要な部分でしょうね。<br />
</br><br />
</br></p>
<h2>ビートとランニングマシン</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー普段気をつけていらっしゃることってありますか？ </strong></p>
<p>よく走るようにしてます。体が動くような状態じゃないと、やる気も出ないし、運動することによって逆にものすごく頭が冴えてくるんですよ。出社する前にジムのランニングマシンで走ってから来ることがあるんですが、音楽を聞きながら走るんです。</p>
<p>ただ、聞くだけじゃなくて、その曲の四分音符に合わせて足を絶対動かすというルールを設定して走ります。1234、1234ってこれに遅れたらダメ、早くてもダメと。それを35分から40分ぐらい毎回続けます。だんだん体力ついてきたと思ったら、マシンのスピードを上げるとともに、どんどんテンポの早い曲にする。リズムが合う曲は、パンクっぽいのが多いですね。こういうことをしてると、心地いい疲れで変なモヤモヤが取れるんですよね。</p>
<p>疲れているときに運動すると身体はさらに疲れるんですが、気持ちの疲労は取れますよね。僕はそっちの方が重要だと思うんです。デスクワークが多いので、心が疲れてると、身体も動かなくなりますし、何もしたくなくなりますからね。<br />
本で読んだ記憶があるのですが、確か<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%98%A5%E6%A8%B9">村上春樹</a>さんも泳いでらっしゃって、体を動かさないと頭が働かないタイプとおっしゃっていたような気がします。すっごく同感できます。</p>
<p>自分の好きな曲の四分音符に合わせて場合によっては八分音符でもいいんですけど、その曲に合わせてステップを踏むんです。これくらいなら大丈夫かなというスピードの曲でも、実際に走ってみるとかなり早く感じます。携帯音楽プレーヤーさえあればどこでも気軽にできますので、ぜひ試してみてください。</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/07/16/phpoota4/">（続く）</a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>PHP研究所　太田 智一さん　vol.2</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/07/14/mroota02/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/07/14/mroota02/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 14 Jul 2009 01:00:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　太田 智一さん]]></category>
		<category><![CDATA[編集者インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[広い実感と深い考察 ーー編集者に適正があるとしたら教えてください。 極めて私の個人的な見解ですが、必要な２つの柱があると思います。１つは、世間に対して俯瞰的な視点をもって流行と相対すること。２つ目は、流行とはまったく関係 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_oota.png" alt="PHP研究所　太田智一さん" /></div>
<div id="attachment_536" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-536" title="img_8571e38388e383aae3839fe383b3e382b0" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/07/img_8571e38388e383aae3839fe383b3e382b0.jpg" alt="「リア充な私」「オタクな私」この二面性が現代社会では求められます。" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">「リア充な私」「オタクな私」この二面性が現代社会では求められます。</p></div>
<p></br></p>
<h2>広い実感と深い考察</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー編集者に適正があるとしたら教えてください。</strong></p>
<p>極めて私の個人的な見解ですが、必要な２つの柱があると思います。１つは、世間に対して俯瞰的な視点をもって流行と相対すること。２つ目は、流行とはまったく関係なく定点観測をすることです。乱暴に言い換えれば、「リア充な私とオタクな私」と言えます（笑）。わかりにくいですか？<span id="more-535"></span><br />
<br clear=all></p>
<p>「リア充」とは、「リアルな生活が充実している人」のことです。ご存知の方も多いですよね。ネットスラングに近いのですが、しっかりと流行にも乗り、年齢相応の充実した生活をしている隙のない方々たちと私は定義しています。いっぽう、オタクは……分かりますよね？ただ、私が言う「リア充な私」とは、単に「流行のことをする、流行のものを買う」とかそういうことではなく、世間の流れを俯瞰的に見て、「流行」という波が起こる先に常に自分を置くよう努力するということです。</p>
<p>“今、これが流行っています”とメディアを通じて知ったときには、“すでに多くの人が流行にのっている”現象を伝えているということですよね。編集者として、「それを知ることは、大切ですが、いっぽうでは知った段階では、もう遅いのだと思います。自分自身は、前のめりで、“流行”という現象が起こりそうな先に自分がある状態にしなきゃいけないと思うんです。</p>
<p>後で「流行しているという現象」を知った場合は、「流行」が「過去の情報」になっているわけですから、その現象の先に何があるかと考える姿勢を持ち続けることだと考えています。何しろ本を作るのには時間がかかります。著者でもテーマでも、もたもたしている間に他社本と競合してしまったりします。ベストセラーも数ヶ月、数年経ったら「過去の物」になってしまいます。だからこそ、著者の価値、その本の価値を最大限まで高めるために、本が「過去の物」にカテゴライズされず、「将来的にも伸びる可能性があるもの」にしようと常に心がけています。</p>
<p><strong>ーー客観視することが大切でしょうか。</strong></p>
<p>そうですね。客観的に流行を捉えるということです。とはいえ、「流行っている」とか「みんながやっている」ことを「知る」というだけでは足りないと思います。「わかっているつもり」になってしまった自己体験がないものは、頭の中のイメージの中だけでしか形になってないんです。でも、それって結構間違っている可能性があるんですよ。</p>
<p>テレビやネットなどで「今、この商品が大ブームです」というのを見て、「流行ると思ってた」とか「あの商品ってあんな感じだ」とか「捏造乙」とか、触れもしないで決め付けてしまうのは、仕事の幅、ひいては自分の幅を狭めてしまうと思います。気になることがあれば実際に触れてみて実感する。またはあえて嫌なこと、嫌いなことも、あえて、本当に嫌かどうか実際にやって確かめてみたほうがいいと思います。その上で嫌だったら「嫌い」って言えばいいんですよ（笑）。無理に好きになる必要はありません。むしろ実感してみることが大切です。大衆がどういう物や現象を嗜好するのかを自分の身体を持って知れば、より客観的な視点が得られると思います。</p>
<p><strong>ーーもうひとつの「定点観測」とは？</strong></p>
<p>もうひとつ重要な柱、「オタクな私」であり続けるためには、“定点観測”を続けるということです。つまり、自分が好きなことや趣味を徹底的に深掘りして、突き詰める姿勢を持ち続けることです。傍から見たら「なんでそんなにお金を使うのか」とか「時間の無駄」だと思われたって、貫き通したい自分の「好きなこと」がある人は、お金とか名誉とかそういった、人間の見得とは別の衝動で突き動かされています。そして、必要以上に深い考察をします。また、感情を共有したいという感情から、同じ極まった趣味を持つ人同士が強力なコミュニティを作ります。そういう感情や世界を知ることが求められます。</p>
<p>これは「マイナーなことをしよう」ということでありません。「マニアックになろう」と言っているのです。やることが、メジャーだろうが、マイナーだろうが、どんなことでも徹底的につきつめたらオタクです。よく「流行にもマイナーなものにも両方チャレンジして広い視野を」と言いますが、私はこの表現には同意できません。</p>
<p>正確にいうと、チャレンジすること自体はむしろ良い事ですが、「これはマニアック」だという決め付けが、その先にある「まだ見ぬ可能性」を見えなくさせてしまいます。世間の中で「誰も知らない」ということは、「これからみんなが知ることになる可能性」が存在するわけです。いっぽうで、「これは流行っているらしい」なんて誰かに話したときには、聞いている人は「今さら（苦笑）」なんて、まあ、直接口にはしませんが、そう思われていることが多い時代ですし。</p>
<p>「リア充な私」で広い部分での実感を、「オタクな私」で奥深い部分への考察を、この両面を持つことがポイントです。「リア充な私」が横の軸で、「オタクな私」が縦の軸とすれば、この縦に深く伸びる軸があると、様々なことに対しての理解能力って高くなるし、それを形にすることで実行力も付いてくると思います。<br />
</br><br />
</br></p>
<h2>オタクであるということ</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー編集者というとゼネラリストというイメージがありますが。</strong></p>
<p>ゼネラルな視点ももちろん必要です。それが「リア充な私」に当たります。ただし、今、過去形でお話したのは、時代が変わって、編集者に、さらに高度なものが求められている気がするからです。</p>
<p>それはこのオタク化している社会と時代です。これはネットワークが発達した現代だからこその現象です。一見、普通の生活をしている人たちでも、何か一点、深く突っ込んだ趣味や嗜好を持っている人が増えています。かつては、マニアックな情報というのは、手に入りにくいものでした。しかし、ネットの発達により、さまざまな情報が手に入るようになりましたし、また好事家同士がネットワーク上で、その高度な知識を共有してしまっていて、もう単に“一般の人”とか“市井の民”なんて言葉がなくなっています。“すべての人がプロ”のような時代になってしまいました。ここで言う“プロ”が“オタク”と言い換えられます。だから、編集者がまんべんなく、様々なことをある程度知っておけばいい、という姿勢では、読者の高度な要求に応えられない時代になっていると思います。</p>
<p>例えばビジネス書。このジャンルは、“オタクのジャンル”だと思ってます（笑）。ちなみにこのオタクという言葉をネガティブに捉えている方がいたら、考え方を改めてもらいたいんですが、私はしばしば褒め言葉として使います。それはさておき、なぜ、オタクなのかいいますと、ビジネス書の読者は、総じて、極めてビジネス書が好きな方が多いんです。そういうお客様に喜んでもらうためにどうしたらいいかは、やっぱりビジネス書の世界に深入りしないと見えないんです。</p>
<p>僕の経験で振り返っても、ビジネス書をたくさん売る編集者の方って、やっぱりビジネス書が好きな人が多いと思います。その編集者は自分で楽しんで読めるものを作って、みんなと同じように共有している感覚なんですよね。それがやっぱり一番強いですよ。</p>
<p>「ビジネス書」と聞くと難しい、堅いというイメージを持つことが多いと思いますが、意外に読みやすいもののほうが多いと思います。なぜなら、ビジネス自体が難しいから、ビジネス書という存在が求められるわけですから。本はその難しいビジネスをなるべく分かりやすく伝えてなければならないし、楽しく読めるものでなくてもならない。それが上手に出来るのもやはり、自らが読者の代表になれる、ビジネス書好きな編集者なんですね。内容は深いけど、書き口はやわらかく、というのは本当にビジネス書が好きな編集者にしか出来ない技術でしょうね。</p>
<p><strong>ーーちなみに太田さんの縦の軸というのは？</strong></p>
<p>……え？ 私ですか？ 言わなきゃだめですか？<br />
……最近の趣味は<a href="http://www.deeppurple.com/">ディープ・パープル</a>です。</p>
<p><strong>ーーどういう意味ですか？</strong></p>
<p>はい、あの、すみません。えーと……70年代を中心に活躍したイギリスの偉大なバンド、ディープ・パープルがあまりにも過小評価されているのではないかと、再評価されていないのではないかと、仲間内で盛り上がりまして……。必ず再評価の時が来るはずだからその前に我々がやろうと。キムタクのドラマの主題歌になる前に、我々が取り上げようと。ということで、私がドラムを叩き、<a href="http://www.amazon.co.jp/Smoke-Water-Deep-Purple/dp/B000006P82">Smoke on the water</a> と<a href="http://www.amazon.co.jp/Highway-Stars-Deep-Purple/dp/B000F3A9IK/ref=sr_1_2?ie=UTF8&#038;s=music&#038;qid=1247239524&#038;sr=1-2"> Highway Star</a> と Burn を完コピーしようと練習してます。当方完全アマ志向で、ライブの予定はありません。練習のみです。なお、ジョン・ロード(key)を絶賛募集中です。</p>
<p>あとは野球ですね。僕は子どもの頃から野球をやったことがなくて、ある日、突然啓示を受けまして「自分の人生に足りないのは野球だったのではないか」と（笑）。それで、自分でチーム作って、監督として運営をしていました。今年は僕が忙しくなりすぎて運営がキツくなってしまったので、自分のチームを休止して、私を含めた主力選手数名を、とある広告会社の野球部に「吸収」させるという、大型Ｍ＆Ａを実施しました（笑）。<br />
ちなみにプロ野球観戦もします。チームにかかわりなく球場で見ています。3年前くらいに神宮球場のレフトスタンドでなんとなく「ラミレスー！！！」と連呼してみたら、<a href="http://www.ramirez.jp/">ラミレス選手</a>が僕にボールを投げてきてくれて……あの時はほろりときました。</p>
<p>野球のチームを運営するって、けっこう大変なんですよ。最低18人のスケジュールを調整しなきゃいけないし、審判の手配とグランドの確保も必要だし、道具も重いし。ただ、その大変な中であえてやっている人たちは、野球に対する愛情が異常に深い人が多い。だからお互いに通じ合いやすいんですよね。様々な職業の人が集まってきますけど、そういう場にいるとやっぱり似たような仕事している人に出会ったりなんてことも、あったりします。</p>
<p>テレビ好きでもあるので、自宅にいるときは、延々とＣＳ放送を見ていますね。最近「<a href="www.animax.co.jp/">アニマックス</a>」というチャンネルで見た、「<a href="www.futabasha.com/chie/">じゃりんこチエ</a>」がすごく面白くて。子どもの頃は「地味で面白くない」と思ってたんですけど、改めて見たら妙に目頭が熱くなるんですよ。大人になって初めてあの魅力がわかりました。地上波なら、絶対に毎週土曜日ＮＴＶの「<a href="www.ntv.co.jp/burari/ ">ぶらり途中下車の旅</a>」は見逃せないです。この番組は素晴らしく美しいですよ。</p>
<p>私のベスト旅人は<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%9E%E3%81%AE%E6%B5%B7%E7%A7%80%E5%B9%B3">舞の海秀平</a>さん。舞の海さんが出演すると分かると、キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!と大興奮です。もちろん<a href="homepage.mac.com/ato_kai/">阿藤快</a>さんも、<a href="ja.wikipedia.org/wiki/車だん吉">車だん吉</a>さんもキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!!です。そもそも舞の海さんが旅人だと何がいいかというと、目黒でパンツを……</p>
<p><strong>ーーあの……もうそのへんでけっこうです。しかし、趣味が幅広いですね</strong></p>
<p>失礼しました。「ぶらり」の話になるとつい……。よくうっとうしがられます（笑）。少ししゃべりすぎました。幅が広いというか、自分勝手でひねくれているだけだと思いますよ。みんなが注目してなければ、いないほど燃えると言うか。だからこそ、自分たちで何か「価値」を生み出せないかって思うんですよ。もうそんなの人気ないよね、とか、そんなの誰も知らないと言われると、異常に燃えると言うか（笑）。こんな生き方でいいんですかね？</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/07/15/phpoota3/">（続く）</a></p>
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		<item>
		<title>PHP研究所　太田 智一さん　vol.1</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/07/13/mroota0/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/07/13/mroota0/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 13 Jul 2009 01:00:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[PHP研究所　太田 智一さん]]></category>
		<category><![CDATA[編集者インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[PHP研究所]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[第七回目にご紹介するのは、 PHP研究所　太田智一さんです。 『ドアラのひみつ』 『東大生が選んだ勉強法』 などヒット作をご担当されています。 ざっくりはっきりした口調の中に 変化球と奥深さを持った 素敵な男性です。 イ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_oota.png" alt="PHP研究所　太田智一さん" /></div>
<p><div id="attachment_512" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-512" title="img_8614e38388e383aae3839fe383b3e382b0" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/07/img_8614e38388e383aae3839fe383b3e382b0.jpg" alt="PHP研究所　太田智一さん" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">PHP研究所　太田智一さん</p></div><br />
<strong>第七回目にご紹介するのは、<br />
</strong><a href="http://www.php.co.jp/"><strong>PHP研究所</strong></a><strong>　太田智一さんです。</strong><br />
</br><br />
『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%81%AE%E3%81%B2%E3%81%BF%E3%81%A4-%E3%81%8B%E3%81%8F%E3%81%95%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%8B%E3%81%84%E3%81%AB%E3%81%BE%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%88-%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%A9/dp/4569698239"><strong>ドアラのひみつ</strong></a>』<br />
『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E7%94%9F%E3%81%8C%E9%81%B8%E3%82%93%E3%81%A0%E5%8B%89%E5%BC%B7%E6%B3%95-%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E6%95%99%E5%B8%AB%E5%8F%8B%E3%81%AE%E4%BC%9A/dp/4569699162"><strong>東大生が選んだ勉強法</strong></a>』<br />
<strong>などヒット作をご担当されています。</strong><br />
</br><br />
<strong>ざっくりはっきりした口調の中に<br />
変化球と奥深さを持った<br />
素敵な男性です。</strong><br />
<br clear=all><br />
</br></p>
<h2>イメージを共有すること</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー編集者のお仕事を始められて何年になりますか？</strong><br />
</br><br />
今年で9年目になります。大学卒業以来、ずっとPHP研究所で働いています。</p>
<p><strong>ーー会社に入られたきっかけは？</strong></p>
<p>本当のことをお話しするのはすごく恥ずかしいんですけど（笑）、私は大学で留年しまして……それで、同学年になった後輩たちが就職活動の時期になって、その中の一人から「こういう会社が募集してるけど、一緒に受けませんか」と誘われて受けたのが、今いるPHP研究所だったんです。で、そのまま内定をもらって入社しました。将来に関わる重大な選択をこんな決め方をしてよかったのか、今でも軽く悩みます（笑）。<span id="more-511"></span></p>
<p>実は留年する前年に、地元のメーカーから内定をもらっていました。実家のある静岡県浜松市に帰って、親元で暮らしながら働こうかなと考えていたんです。どうにかこうにか大学まで行かせてもらったし、両親に恩返しをしなきゃいけないと。そこで、内定をもらって、すぐに親に報告の電話をしたんです。</p>
<p>当時、弟も実家を出ていて両親は二人暮らしだったので、喜んでもらえると思って。ところが、父親は「お前、本当にそれでいいのか？」と。頭が真っ白になりました。電話を切った次の瞬間、内定先の企業に電話して内定を辞退の連絡をしていました。もう完全に勢いですね。僕は主体的に自分の生き方を考えていなかったんです。それを親に気づかされました。ただ、勢いで内定を辞退したものの、さてその先をどうしようと。そこで、とりあえず留年しちゃえ！と。モラトリアムを延長すれば、じっくり考える時間も生まれるだろうと、浅薄な考えで。</p>
<p>で、晴れて大学５年生になったわけですが、先ほどお話ししたとおり、大して考える間もなくここに受かって、そして決めてしまいました（笑）。留年前の賢者モードとは何だったのかと（笑）。モラトリアムとは何だったのかと（笑）。ただ、PHP研究所は、「確固たる理念がある」「コンテンツを扱っている」という点で働くためのいい環境が整っていそうだと感じました。自分に何が出来るのか、全くわかりませんでしたが、とりあえず、できる限りがんばってみようかなと思ったんです。</p>
<p><strong>ーー編集者になると決まったときはどうでしたか？</strong></p>
<p>まるで予想してなかったので驚きました。もともと僕は、漠然とウェブ関連の仕事がしたいな～と思っていました。PHP研究所が持つコンテンツを活かして、ウェブ媒体かなにかでやりたいなと、なんとな～く思って入社したんです。当時、HTMLを書くことくらいはできたので、それとな～く、関係のある何かをやらせてもらえないかな、なんて。ところが、残念ながら本を作れという話になりまして（笑）。そんなに読書家だったわけでもなかったので、いきなり本を作れと社命を受けましてかなり戸惑いましたね。</p>
<p><strong>ーー今だから言える失敗談はありますか？</strong></p>
<p>「今だから言える失敗」に当てはまるかどうかわかりませんが、入社2年目に壮大に著者と揉めたことを思い出します。装丁デザインを著者に見せたところ、「こんなの絶対に嫌だ」と言われてしまったんですよ。「嫌」って（笑）。著者曰く、「ちょっとやぼったい。おしゃれさもなければ、かわいさもない。」と。でも僕はあえてそういうものを作ったつもりでした。かわいすぎても、かっこよすぎても、“そのテーマ”には相応しくないし、読者が手を伸ばさない、という確信を持っていました。おしゃれさではなく、「一番売れるデザイン」だという意図をもって、デザイナーに作ってもらったのです。</p>
<p>そういう点を丁重に説明したんですけど、全く納得していただけず、３時間ぐらい電話で話した末、こちらが押し切ってしまう形でどうにか了解を取りました。最終的にその本は２０万部くらい売れたのでよかったですが、その時はもし売れなかったら、自分はただの大馬鹿野郎でしたね。</p>
<p>本来は、事前にちゃんとこちらのイメージを著者に伝えて、共有しておくべきだったんですよね。最終的には力業で、著者を同意させる形になってしまいました。これは本来は避けるべき手段ですから。</p>
<p><strong>ーー著者との揉め事はよくありますか？</strong></p>
<p>さっきの例のように、やっぱり入社して３年目くらいの間はいろいろありましたけど、最近はめっきり減りましたね。仕事の全体的な流れを把握して、リスクに先回りして対応できるようになってきたからだと思います。完全にとは言えませんけど。</p>
<p>編集者は元々書いてくださる著者・作家がいて成り立ちます。確かに編集者は本を作る上ではプロということになっていますが、「書くプロ」は著者ですから。また、その文章の中で取り扱うジャンルの専門家も著者なのです。<br />
だから自分がいいと思うものが全て正しいなんて思えないんです。すごく自信がないんです。たまに自信たっぷりに仕事を進めることができる編集者がいて、うらやましいなと思います。</p>
<p><strong>ーーということは、著者の方が最優先なんですね</strong></p>
<p>それは違います。そこが難しいところなんですよ。先ほど僕は「自分が正しいとは思えない」と言いましたが、だから葛藤するんです。著者やデザイナーが生み出すものに敬意は払いますが、それが「完全に正しい」とも思えないことのほうが多いです。</p>
<p>この原稿は、このデザインは……どこまで、自分の考えを押すか、退くか。「今自分がこの原稿は面白い」と思った感覚は本当に正しいのか。自分だけが面白いのではないか。マスの感覚は、これをどう判断するか。何が最良の選択なのか。その判断の度に神経を擦り減らす思いです。<br />
ただ、トラブルを減らすためには、できるだけ早い段階で著者にしっかりとイメージ示して、ゴールを共有する。「イメージ」とはたとえるなら船です。ゴールという目的地にたどり着くための船に乗っかってもらえればいいんです。イメージが明確に共有された船は、とても丈夫で早い。沈むことはありません。頑丈な船で漕ぎ出でてもらえれば、すごくいい本になると思っています。</p>
<p>「イメージ」というものは、目に見えないものなので、じっくりお話しをしたり、ラフなどのビジュアルを作ったりなどできる限り、具体的に共有できるようにすることが大切だと思っています。そうすれば、自然と揉め事は少なくなるのではないでしょうか。<br />
</br><br />
</br></p>
<h2>出会いは「飲み歩き」の中に</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー著者の方はどうやって見つけていらっしゃいますか？</strong></p>
<p>難しい質問ですね（笑）。強いていえば、さまざまな出会いに頼っているというか（笑）。「探す」という意味で、特に意識しているのはネットです。特に若年層は、いまやテレビを見る時間より、ネットを見ている時間が多い人たちのほうが、多数派ですから、この中に飛び交う情報っていうのは、つぶさに観察していくと宝の山なんじゃないかと思いますし、実際、それが著者につながって、売れる本につながっていくことも多いです。</p>
<p>テレビならば、視るのはＣＳが中心です。ここは多チャンネルゆえに、扱うテーマが専門的で、かつ登場する人も、知る人ぞ知るというケースが多いです。そういう人たちが本を出すのにちょうどいいタイミングだったりします。ちなみに地上波はあまり見ません。地上波で流れる情報は後追いのものが多いですので。</p>
<p>「足で探す」場合もあります。積極的に著者などと飲んでいくうちに広がっていった人脈の先に、興味深い方が登場してその方が著者になることも多いです。ですので、私は、私が面白いと思う方から紹介される人には、必ず会うようにしています。こうして、人がどんどん、つながっていくんですよね。意外なところに意外な人がいて、それこそ休みの日に仕事とは関係ないことをしているなかで、出会った人たちが著者になっていくというケースもありました。</p>
<p>だからプライベートと仕事はもうごちゃまぜです。仕事とも、プライベートとも思えない、「何か漠然とした毎日が人生」という状態です。オンとオフをはっきりと分けて生活できる方がうらやましいです。あ、うらやましがってばっかりですね（笑）。</p>
<p><strong>ーーやっぱりお仕事が好きじゃないとそういう考えには至らないですよね。</strong></p>
<p>そうなのかもしれないですね。でもね、もう大変ですよ。仕事は。ほんとにね（笑）。僕は、編集者は本をたくさん売らなかったら存在価値がないと勝手に思い込んでるんです。あえてそうしているわけじゃなく、そう思ってしまうんです。</p>
<p>というのは、いくら「いい本が出来た！」って言ったって、そこに読者がいなかったら、全く意味がないんです。本はできるだけ多くの人に読んでもらうためのものですから。著者も自分の本が売れて喜ばない人はいませんし、著者も読者もどちらも、喜んでくれるっていうのは働く意義を感じます。それゆえに、プレッシャーはやっぱりきついです。</p>
<p>会社とか上司から具体的にハッパをかけられるということではなく、勝手に自分の中で常にそのプレッシャーを感じています。完全に自家発電です（笑）。ある程度、数字が出てないと安心できません。それくらい危機感を持っているのがちょうどいいのかもしれない、とも思いますけどね。<br />
</br></p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/07/14/phpoota2/">（続く）</a></p>
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