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	<title>編集者.jp &#187; ランダムハウス講談社</title>
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	<description>あの本を作った編集者の哲学・仕事術</description>
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		<title>ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん　最終回</title>
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		<pubDate>Fri, 22 May 2009 01:00:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん]]></category>
		<category><![CDATA[ランダムハウス講談社]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[大切なのは仕事相手にも楽しんでもらうこと ーーもう一冊お願いします。 伝説の外資トップが説く リーダーの教科書 新 将命 ランダムハウス講談社 2008-11-28 売り上げランキング : 1820 おすすめ平均 よく出 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_tokiwa.png" alt="ダイヤモンド社　常盤亜由子さん" /></div>
<h2>大切なのは仕事相手にも楽しんでもらうこと</h2>
<p></br><br />
<strong>ーーもう一冊お願いします。</strong></p>
<table border="0" cellpadding="5">
<tbody>
<tr>
<td colspan="2"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270004401/nkresource-22/" target="_top">伝説の外資トップが説く リーダーの教科書</a></td>
</tr>
<tr>
<td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270004401/nkresource-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41GgWc1dHXL._SL160_.jpg" border="0" alt="伝説の外資トップが説く リーダーの教科書" /></a></td>
<td valign="top"><span>新 将命</span></p>
<p><span>ランダムハウス講談社  2008-11-28<br />
売り上げランキング : 1820</span></p>
<p><span><strong>おすすめ平均 </strong><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" /><br />
<img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />よく出来た本です。<br />
<img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="star" />リーダーのためのポイント集<br />
<img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="star" />日本人としてのリーダー論</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>これはバリバリのビジネス書です。著者は、外資系企業の社長職を歴任された大ベテラン。今は、現役社長さんたちのメンター役もなさっています。</p>
<p>これからの大変な時代を担う３０〜４０代のビジネスパーソンに、半世紀近くに及ぶ自分の知識や経験が少しでも役に立てば、という想いで書かれた本です。</p>
<p><span id="more-72"></span></p>
<p>この本のタイトルには、「伝説の外資トップが説く」という言葉が入っています。「外資」というと、何となくメタリックやシルバーっぽい色味を連想しませんか？外資系コンサルティングファームのイメージから連想するような。</p>
<p>でも、この本は当初からそういうイメージとは違うと思っていました。何十年もビジネスの第一線に立ち続けて、多くの苦労を乗り越えてきた人物ならではの高貴さ、器の大きさ、威厳、品格……。<br />
カバーでは、そういう雰囲気を醸し出したかったんです。デザイナーさんには、打ち合わせでそんなリクエストを出しました。<br />
イメージどおりのデザインを出していただいたときには「これだ！」と思いましたね。</p>
<p><strong>ーーイメージがきれいに表紙に再現されていますね</strong></p>
<p>この本の装丁は大変でした。本番の印刷には私も立ち会ったのですが、この群青色と金色を出すために現場のオペレーターさんと何度もやりとりをしました。</p>
<p>特に群青色は、プロセスの４色カラー印刷で再現するのがすごく難しい色なんですね。何度もやり直していただいて、ようやく満足のいく色味になりました。仕上がりを見て、正直こんなに色がきれいに出るとは思っていなかった、とデザイナーさんにも喜んでもらえました。大変でしたが、やってよかったです。</p>
<p>印刷所にまで立ち会いに行くのは、もし立ち会わずに良いものができなかった時に、後悔するのがいやだからなんです。せっかくデザイナーさんが良い仕事をしてくれたんだから、それを印刷段階でもなるべく忠実に再現してもらえるよう見届けるのが私の仕事だと思っています。</p>
<p>もう一つ、私が自分に課している役割は、一冊の本に関わるメンバー全員が「楽しんで仕事ができる環境」をつくること。辛い仕事になってしまうと、いいアイディアが浮かばないし、頑張ろうという気持ちになれません。だから常に心がけているのは相手に仕事を楽しんでもらうということ。自分が楽しむことももちろんなんですけど、デザイナーさんも、著者さんも、ライターさんも、カメラマンさんも、イラストレーターさんも、印刷所の方にも。</p>
<p>たまに、過去に何冊か本を出されたことのある著者さんで、「本作りって大変ですよね」とおっしゃる方がいます。そういう方には、「本作りって、あなたが思っているよりおもしろいんですよ」と感じてほしい。その環境づくりのをするのが編集者の役目だと思っています。触媒の役割ですね。</p>
<p><strong>ーー見ているだけではなく、すべての工程に参加されているんですね。</strong></p>
<p>そうですね。責任がありますからね。編集という職務に与えられた権限と同じだけ、責任があると思っています。</p>
<p>編集者って、やろうと思えばいくらでも偉そうにできちゃう立場だと思うんです。でも、相手の仕事に注文を付けるならそれだけの理由がないといけないし、注文を付けた後には自分の発言に責任を持たないと。昔、ある先輩に言われたことがあるんですよ。</p>
<p>「本が売れたら、それはお前以外のみんなのおかげだ。本が売れなかったら、それはすべてお前一人の責任だ。編集者とはそういう仕事だ」と。本当にその通りですよね。</p>
<p>本が売れなかったら、４T（タイトル、テーマ、タイミング、チームワーク）のどれかが欠けていたことに気付かなかった私の責任ですし、本が売れたとしたら、それは私みたいにわがままな編集者に付き合ってくれるチームのみなさんのおかげだと思います。</p>
<p><strong>ーーとても自分に厳しくされていますね</strong></p>
<p>私も人間ができていないので売れたら「わーい！」ってなっちゃうんですけど（笑）、ラッキーなことに、そういう時に水を差してくれる先輩が社内外にいるんですよね。</p>
<p>本を無事に世に送り出して「一仕事終えたなぁ」なんて一息ついていると、別の出版社の先輩たちまでもがお尻を叩いてくれるんですよ。</p>
<p>「その本を一番愛しているのは編集者なんだから、生みの親のお前がもっと頑張らないでどうする！」って。本って、作っただけではまだ仕事は終わっていないんですよね。読んでください、と伝える努力をしないと。<br />
</br></p>
<h2>一冊の本が人生を変えるという奇跡そういう可能性がある本を作っていきたい</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー常盤さんの今後のビジョンを聞かせてください</strong></p>
<p>私の仕事は、一言で言えば「本を作ること」です。でもこれは表面的な説明でしかないかな、と思っています。編集者によって自分の仕事の定義は様々でしょうが、私の場合は、「何らかの形で世の中をより良い方向に変えたいという情熱を持った人を、『本』という媒体を通してサポートする仕事」。</p>
<p>本を通して「世の中をより良い方向に変える」手段は、いろいろあると思うんです。「楽しい気分になった」でも「勇気づけられた」でも「役に立った」でも。とにかく、プラスの波紋を拡げられれば合格。私の目標は、その気持ちがこの先もブレないように努力することです。</p>
<p>私の知らない誰かが、私の知らないところで、私が担当した本を偶然見つけて読んでくださるって、すごいことですよね。しかも、その方が「いい本だった」「この本に出合って人生が変わった」と思ってくださったのだとしたら、それって奇跡に近いことかもしれない。</p>
<p>私自身に誰かの人生を変える力はありませんけど、誰かの人生を変えるほどの潜在力を持った本を作ることを目標にして、今後も本を作り続けたいと思っています。</p>
<p><strong>ーーありがとうございました。</strong></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん　vol.4</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/05/21/mstokiwa04/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/05/21/mstokiwa04/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 21 May 2009 01:00:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん]]></category>
		<category><![CDATA[ランダムハウス講談社]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[「人生で 満足させなければならない相手は自分自身だけ」 ーー思い出に残る本のエピソードを聞かせてください。 マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった 矢羽野薫 ランダムハウス講談社 2007- [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_tokiwa.png" alt="ダイヤモンド社　常盤亜由子さん" /></div>
<h2>「人生で 満足させなければならない相手は自分自身だけ」</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー思い出に残る本のエピソードを聞かせてください。</strong></p>
<table border="0" cellpadding="5">
<tbody>
<tr>
<td colspan="2"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270002484/nkresource-22/" target="_top">マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった</a></td>
</tr>
<tr>
<td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270002484/nkresource-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ajKFc0AWL._SL160_.jpg" border="0" alt="マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった" /></a></td>
<td valign="top"><span>矢羽野薫 </span></p>
<p><span>ランダムハウス講談社  2007-09-21<br />
売り上げランキング : 2452</span></p>
<p><span><strong>おすすめ平均 </strong><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" /><br />
<img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />自分のキャリアプランに対して大きな刺激を受けた1冊<br />
<img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />優れた社会起業家を目指す人や、関心のある人にお勧め<br />
<img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-5-0.gif" alt="star" />&lt;計画を実現できるのはやはり情熱&gt;</span></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p><span id="more-54"></span>将来を約束され、何不自由なく暮らしていた、マイクロソフトの若きエグゼクティブ、ジョン・ウッド。</p>
<div id="attachment_145" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-145" title="tokiwa091" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa091.jpg" alt="「人生で 満足させなければならない相手は自分自身だけ」（本書カバー前袖より抜粋）" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">「人生で 満足させなければならない相手は自分自身だけ」（本書カバー前袖より抜粋）</p></div>
<p>その彼が、たまたまトレッキングのために訪れたネパールで目にした光景をきっかけに、大きく人生を変えていく、というノンフィクションです。「こうした方が世間的にいいから」とか、本当は他にやりたいことがあるのに自分で勝手に限界を設けて、できない理由を考えるのはもったいないことです。</p>
<p>情熱は、外から人に注入してもらうものじゃない。自分の気持ちに正直になってみて、初めて内側から湧いてくるものなんだと思います。人生にはいろいろな制約があるので、やりたくてもできないことだってもちろんあります。それでも、やっぱり自分に素直になることは大切だなと、この本を作りながら思いました。</p>
<p><strong>ーー本から学ぶことは大きいですよね。</strong></p>
<p>そうですね、本というメディアは偉大です。『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270002484/nkresource-22/" target="_top">マイクロソフトでは出会えなかった天職</a>』の中で、ジョンはネパールの小学校に案内されます。彼を驚かせたのは、本のない、空っぽの図書室。子どもたちがどんなに勉強したくても、ネパールのような国では本を手にすることすら満足にできないのです。そこでジョンは、貧しい国の子どもたちに学びの場を提供する「ルーム・トゥ・リード」という組織を立ち上げました。</p>
<p><a href="http://www.roomtoread.org/involvement/chapters/japan/index.html">ルーム・トゥ・リード</a></p>
<p>メディアの規模で言ったら、テレビ、インターネット、新聞、雑誌などに比べれば本なんてたいしたことはないんですよね。それでも、ネパールの山奥で暮らす子たちが未知の世界を覗く機会を持てるのは、活字の力だと思います。それに本は、想像力という人間の一番美しい部分を育めるメディアでもあると思います。</p>
<p>この本を作っていて、この仕事に携われてよかったな、と改めて思いました。『最後の授業』を始め、他にも売れた本はいくつかあるんですけど、この本はもっと多くの人に届くといいな、と思っている一冊です。<br />
</br></p>
<h2>本作りは翻訳作業であり知的なゲームである</h2>
<p></br><br />
<strong>ーーカバーの色使いが印象的ですね</strong></p>
<p>本作りで好きなことの一つが、デザイナーさんとのやりとり。本作りとは、つまりは広い意味での“翻訳作業”なのだと思っています。</p>
<p>英語から日本語へ、難しい日本語からわかりやすい日本語へ、というのも翻訳だし、著者の「言葉」を「イメージ」で表すデザイナーさんの仕事も、言ってみれば翻訳です。<br />
この伝言ゲームが途中で途切れずに最後まで正しく伝わるか、この知的なゲームが楽しいんです。</p>
<p>『マイクロソフトでは出会えなかった天職』の原書のカバーデザインには、著者のジョンがヤク（ロバに似た動物）を引いている写真が全面に使われています。</p>
<p>でも、日本語版でカバーに同じ写真を使ったら、浮世離れしたエキセントリックなアメリカ人の旅行記か何かだと思われてしまいかねないと思いました。<br />
せっかくの内容なのに、それではもったいない。</p>
<p>そこで、デザイナーさんとアイディア出しをしながら、シンプルで親しみの持てる線画を描いてもらおう、ということになったんです。色のトーンは、読み手に元気をくれるこの本の内容を反映して、濁りのないビビッドなものに。この本のカバーデザインには、ちょっとした「遊び」があるんですよ。</p>
<p>気づいてくれる人はあまりいないかもしれませんが、帯を外すと、カバー表４にヤクを引いて本を届けにいくジョンのイラストが現れるんです。グリコのおまけみたいに、ちょっと得した気分になりません（笑）？</p>
<p>カバーを外してみてください。本体表紙に使った黄土色のファンシーペーパーは、やや埃っぽいネパールの市街地の素朴さをイメージしています。本文用紙も、普通なら長時間読んでも目が疲れないようにクリーム系のものを使うのですが、この本ではジョンの正直さ、まっすぐさを表現するために、あえてホワイト系の用紙を使いました。</p>
<p>本ができ上がった瞬間は嬉しいですよね、そうそうこれこれ！みたいな（笑）。</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/05/22/tokiwaayuko05/">（続く）</a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん　vol.3</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/05/20/mstokiwa03/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/05/20/mstokiwa03/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 20 May 2009 01:00:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん]]></category>
		<category><![CDATA[ランダムハウス講談社]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[良い上司に出会えたからこそ今の自分がある ーー影響を与えられた人はいますか？ 編集者として影響を受けたのは、やはり何といっても、私を育ててくれた前職時代の上司ですね。いまも尊敬しています。入社１年目の冬に、初めて企画を任 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_tokiwa.png" alt="ダイヤモンド社　常盤亜由子さん" /></div>
<h2>良い上司に出会えたからこそ今の自分がある</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー影響を与えられた人はいますか？<br />
</strong></p>
<p>編集者として影響を受けたのは、やはり何といっても、私を育ててくれた前職時代の上司ですね。いまも尊敬しています。入社１年目の冬に、初めて企画を任されました。といっても、まだ自分１人では企画を立てられないので、直属の上司の企画の実務だけをやらせてもらったんです。</p>
<p><span id="more-46"></span></p>
<div id="attachment_167" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-167" title="tokiwa-04" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa-04.jpg" alt="読めば読むほど誤植が見つかる。どんどん不安になってくるんですよ" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">読めば読むほど誤植が見つかる。どんどん不安になってくるんですよ。</p></div>
<p>初めて仕事を任されたうれしさで気合は十分なんですけど、何から何まで「限度」がわからないんですよ。例えば、組み上がってきたゲラを「いったい何回読めばいいの？」って。そんなことすらわからない状態でした。不安だから時間が許すかぎり読む。でも、読めば読むほど誤植が見つかる。どんどん不安になってくるんですよ、「え、まだあるの？」みたいな（笑）。</p>
<p>というわけで、不安になって土曜日に休日出勤をすることにしました。事前の届出が必要だったので、上司に休日出勤届けのハンコをもらって。</p>
<p>そして土曜日。出社したら、なんとそこに上司がいるんですよ。土曜日の午前中から会社にいる上司を見て、「きっと奥さんに『掃除の邪魔だからどっか行きなさいよ！』とか言われて会社に逃げてきたんだろうな、ああかわいそうに」なんて思いまして（笑）。</p>
<p>でも休日出社しているわりに、上司は必死になって仕事を片付けるふうでもなく、ただ職場に置いてあるテレビを、音量を絞って見ているだけ。集中してゲラを読みたい私はと言えば、そんな上司のことを「邪魔だな」くらいに思っていたんですけどね（笑）。</p>
<p>そんなこんなで、休日出勤も経てようやくその本は刊行にこぎ着けました。書店に並んでいるその本を初めて見たときは、本当にうれしかった。それだけでも感激なのに、さらにその本に重版がかかったんです。初めて担当させてもらった本が重版できるなんて、最高ですよね。</p>
<p><strong>ーー大挙ですね！<br />
</strong><br />
ところが、だいぶ後になって先輩から言われたんですよ。「お前が休日出勤したとき、○○さん（上司）も来てただろ。あれ、お前に付き合ってくれてたんだぞ」と。言葉が出なかったですね。てっきり、奥さんに追い出されたんだと思っていたのに（笑）、まさか私に付き合ってくれていたのだとは。</p>
<p>さらにその後で、別の部署の先輩からもしみじみ言われたんですよ。「お前の記念すべき１冊目の本は、○○さんのたっての希望で重版をかけたんだよ」って。売れ行き的には、“中の上”だったんですよね。ぼちぼち売れてはいるけど、すぐに重版をかけるというほどのものでもない。最終的な仕上がりを考えたら、重版はかけずに在庫を回して売り切ったほうが収支上は良かったんです。</p>
<p>でも、駆け出しの新人編集者にとって、初仕事で重版がかかるかどうかって大きいことですよね。だから、私に成功体験をさせるという意味で、上司はあえて無理を言って重版をかけるように頼んでくれたんです。そんなことにも気づかないで、「私ってバカバカ！」って後になって思いました（笑）。</p>
<p>あの上司の下で働いていたときには、何もかも手取り足取り教えてもらえることが当たり前だと思っていたんですけど、転職して初めて、「私っていい環境で働いていたんだな」と思いました。そういう方に育ててもらったからこそ、いまだにこの仕事を続けていられると思うので、あのときの上司には今でも感謝しています。</p>
<p><strong>ーー尊敬できる人と一緒に仕事をするのはいいことですよね。<br />
</strong><br />
それはどんな仕事でもそうですよね。自分の周りに自分以上にやる気やスキルがある人といると、磨かれていきますよね。</p>
<p>人って、下のほうに引っ張られやすい生き物だと思うんですよ。できるだけ楽をしたいと思うし、厳しい環境からは一刻も早く逃げ出したい。私も下に引っ張られやすいので、周りに「これじゃいけないな」と気づかせてくれる人がいると助かります。</p>
<p>私より経験を積んでいるのに私よりはるかに謙虚な人に会ったりすると、冷水を浴びせられたような気分になります。最近勉強してないな、傲慢になっていたな、と。そういう人が周りにいればいるほど、自分にとってすごくいい環境ですよね。<br />
</br></p>
<h2>「今日はこれだけ！」</h2>
<p></br><br />
<strong>ーープライベートな時間はどう過ごされていますか？<br />
</strong><br />
靴を作ってます。誰とも話をせず、ひたすら革を裁断したり、ミシンで縫ったり、釣り込みをしたり……。無言のひとときです。基本的に根暗なんですかね（笑）、一人で黙々と何かに集中する作業が好きなんです。</p>
<p>仕事をしているときは、いろいろなところから電話がかかってきたりしてなかなか集中できる環境ではないので、ときどき「今日はこれだけ！」という集中の場があると、メリハリが効いていていいんです。それに靴作りは本作りに似ているところもありますしね。</p>
<p><strong>ーーなぜ靴なんですか？<br />
</strong><br />
何ででしょうね（笑）。小さいころに靴職人の姿をテレビか何かで見たのかな。理由はよくわかりませんが、お裁縫が得意な母の影響もあるのかもしれません。小さいころ、器用に洋服を作る母を見て自分も真似をして服を作ったりしていましたから。「モノを作るって楽しいな」と。</p>
<p>うまい下手は置いといて、洋服なら自宅でも作れちゃいますよね。だからどうせ始めるなら、自宅では作れない、自分１人では何から始めればいいのかすら想像つかないものをやりたくて。靴作りは、まさにその条件にぴったりだったんです。</p>
<p><strong>ーー作った靴は履かれますか？<br />
</strong><br />
はい、とてもまだ人に「見て見て！」とは言えませんが（笑）。中身がなくても「本」という形にはなるのと同じで、「靴」も形にはなるんですよ。ただ、「かっこいい靴」「履いていて心地いい靴」となると話は別。そういう靴を作れるようになるまでには、まだまだ修業が必要です。今は自分のペースで作れる学校に行っています。<br />
</br></p>
<h2>編集必須アイテム</h2>
<p></br><br />
<strong>ーーこれは手放せないというアイテム・グッズはありますか？<br />
</strong></p>
<p><strong>・赤ペンと付箋</strong></p>
<div id="attachment_170" class="wp-caption alignright" style="width: 260px"><strong><strong><img class="size-full wp-image-170" title="tokiwa-05" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa-05.jpg" alt="校正用、色校チェック用のルーペ" width="250" height="250" /></strong></strong><p class="wp-caption-text">校正用、色校チェック用のルーペ</p></div>
<p><strong></strong></p>
<p>いつも持ち歩いています。</p>
<p><strong>・クリップ</strong></p>
<p>原書と照らし合わせるときに本がパタンと閉じないように使います。</p>
<p><strong>・校正用、色校チェック用のルーペ</strong></p>
<p>トンボ（印刷用の目印）がずれていないか確認するものです。下にぴったり当てて覗きます。細かいアミ点１つずれているだけで仕上がりの色に影響するので、それを確認します。</p>
<p><strong>・Q数表とピッチ表</strong></p>
<p>校正時に、Q数（文字の大きさ）や行間をチェックするために使います。</p>
<p><strong>・書体見本</strong></p>
<div id="attachment_171" class="wp-caption alignright" style="width: 260px"><strong><strong><img class="size-full wp-image-171" title="tokiwa-06" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa-06.jpg" alt="色見本" width="250" height="250" /></strong></strong><p class="wp-caption-text">色見本</p></div>
<p><strong></strong></p>
<p>本文組みの指定をするときなどはよく参考にします。その本のテーマや仕上がりイメージによって使う書体を選びます。</p>
<p><strong>・色見本</strong></p>
<p>カバーの色校が指定どおり出ているかを確認する際に使います。<br />
「CMYK（４種からなる色表現法）の色分解で何パーセントくらい」など、デザイナーさんとのやりとりで使うことも。</p>
<p><strong>・長めの定規</strong></p>
<p>トンボからトンボまで引くとき、これくらい長い定規があると便利。</p>
<p><strong>・レコーダー</strong></p>
<div id="attachment_172" class="wp-caption alignright" style="width: 260px"><strong><strong><img class="size-full wp-image-172" title="tokiwa-07" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa-07.jpg" alt="長く使っている文房具の数々" width="250" height="250" /></strong></strong><p class="wp-caption-text">長く使っている文房具の数々</p></div>
<p><strong></strong></p>
<p>インタビューのときの必須アイテム。すぐにUSBに接続できるタイプなので便利です。</p>
<p><strong>・ネタ帳</strong></p>
<p>思いついたアイディアをメモします。街でしびれるコピーを見かけたときにも書き留めておいたり。そこからインスピレーションをいただいたりもします。永く使っているものばかりです</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/05/21/tokiwaayuko0/">（続く）</a></p>
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		<item>
		<title>ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん　vol.2</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/05/19/mstokiwa02/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/05/19/mstokiwa02/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 19 May 2009 01:00:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん]]></category>
		<category><![CDATA[ランダムハウス講談社]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[「普通の人」であることを心がけています ーー普段気をつけていることはありますか？ 「常にアンテナを張る」という基本動作の他に特に気をつけているのは、「普通の人」であろうとする、ということです。 出版業界といえば、朝が遅く [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_tokiwa.png" alt="ダイヤモンド社　常盤亜由子さん" /></div>
<h2>「普通の人」であることを心がけています</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー普段気をつけていることはありますか？</strong></p>
<p>「常にアンテナを張る」という基本動作の他に特に気をつけているのは、「普通の人」であろうとする、ということです。</p>
<p>出版業界といえば、朝が遅くて夜も遅くて、毎晩飲んでばかりで……という先入観がありますよね（笑）。まあ、そこまで極端でなくても、他の業界の方とはちょっと違う生活をしてしまいがちです。でも、それでは読者の気持ちがわからなくなるんじゃないかと思うんです。</p>
<p><span id="more-40"></span>だからなるべく、いま企画している本の想定読者と同じ目線であろうという努力はしていますよ。例えば、「この読者層の人だったら、このくらいの時間帯に家に帰って、こういうテレビを見ているんだろうな」とか、「休日はこんなことをしているんだろうな」とかね。<br />
少なくとも、悪い意味での“業界人”にはならないように、常に消費者目線でいるように心がけています。<br />
</br></p>
<h2>読者がいて、そこから初めて企画が生まれる</h2>
<p></br><br />
<strong>ーー仕事をするうえでのこだわりはありますか？</strong></p>
<div id="attachment_160" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-160" title="tokiwa-02" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa-02.jpg" alt="読者の顔が見え、その気持ちが自分にも理解できて、初めて企画が生まれる" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">読者の顔が見え、その気持ちが自分にも理解できて、初めて企画が生まれる</p></div>
<p>当たり前と思われるかもしれませんけれど、「自分が心底共感できないのに、それが売れているという理由だけで企画を立てない」ということです。</p>
<p>「いまはこのテーマが旬だ」とか「この人の本が売れている」と聞けば、なんとなく気になりますよね。でも、自分自身が「これはいい！」と思えないかぎり、巷のトレンドだけを追いかけて立てた企画は、結局いい本にならないと思います。</p>
<p>だから、「売れそうだから」というだけでは、私の中では本作りの動機にはならないんです。初めに読者の顔が見えて、その気持ちが自分にもよくわかって、それでようやく企画は生まれるので。<br />
</br></p>
<h2>編集者は縁の下の力持ち</h2>
<p></br><br />
<strong>ーーでは世の中の売れている本に法則があるとすればなんでしょう</strong></p>
<p>うーん、何でしょうね。法則なんてものがあるなら、私のほうが知りたいくらいです（笑）。</p>
<p>そうは言いつつも、売れる本に共通していると感じるのはやはり「作り手の情熱」じゃないでしょうか。</p>
<p>作っている張本人がワクワクしていなかったら、読者にはその本の良さなんて絶対に伝わりませんよ。</p>
<p>それから、これはある先輩からの受け売りなんですが、まだ駆け出しの頃、「売れる本作りのポイントは“３T”だ」と教わりました。</p>
<ul>
<li>Title（タイトル）</li>
<li>Theme（テーマ）</li>
<li>Timing（タイミング）</li>
</ul>
<p>どんなにいい本でも、ピンとくるタイトルでなければ目に留まらないですよね。テーマが大切であることはもちろんですし、「いい本だったのに世に出るのが早すぎた、遅すぎた」というのでは本は注目してもらえませんから、やはりタイミングも外せません。</p>
<p>この３つのほかにもう１個、最近４つ目の“T”を見つけたんです。</p>
<ul>
<li>Teamwork（チームワーク）</li>
</ul>
<div id="attachment_162" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-162" title="tokiwa-03" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa-03.jpg" alt="売れる本に共通していると感じるのはやはり「作り手の情熱」じゃないでしょうか。" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">売れる本に共通していると感じるのはやはり「作り手の情熱」じゃないでしょうか。</p></div>
<p>売れる本はたいてい、良いチームで作った本だと思います。良いチームだから必ず売れる、というわけでもないので難しいところなんですけど（笑）、私の経験上、売れた本で悪いチームだったことはありません。</p>
<p>みんなの状態がいいと最後の一踏ん張りができる。「疲れたけど、やっぱりもう一度考えてみる？」と言える。</p>
<p>少なくとも「お前なんかとはもう口もききたくない！」なんていうギクシャクしたメンバー同士では、そんなこと言えないですよね。<br />
<br clear=all><br />
<strong>ーー常盤さんはそのチームの真ん中ですよね？</strong></p>
<p>真ん中というよりは、下支えしているという感じでしょうか。同じ１冊の本を作るチームのメンバー同士でも、直接顔を合わせる機会があまりない人たちもいますよね。たとえば、著者さんと印刷所の方とか。<br />
そういう人たちが、たとえ顔を合わせなくてもうまくコミュニケーションできるように、あるいは余計なことに気を遣わず自分の仕事に集中できるように、環境を整えるのが私の仕事だと思っています。それぞれのメンバーをつなげるハブ役でもありますから、そういう意味では“真ん中”とも言えるかもしれませんね。</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/05/20/tokiwaayuko03/">（続く）</a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん　vol.1</title>
		<link>http://www.henshusha.jp/2009/05/18/mstokiwa01/</link>
		<comments>http://www.henshusha.jp/2009/05/18/mstokiwa01/#comments</comments>
		<pubDate>Mon, 18 May 2009 01:00:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>編集部</dc:creator>
				<category><![CDATA[ダイヤモンド社　常盤 亜由子さん]]></category>
		<category><![CDATA[ランダムハウス講談社]]></category>
		<category><![CDATA[書籍編集者]]></category>

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		<description><![CDATA[※編集部注※このインタビューは2009年5月に収録しました。常盤さんは2009年12月にダイヤモンド社へ転職されました。※ 記念すべき第一回目にご紹介するのは、ランダムハウス講談社の常盤亜由子さんです。東洋経済新報社を経 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div id="main-photo"><img src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/main/main_tokiwa.png" alt="ダイヤモンド社　常盤亜由子さん" /></div>
<div id="attachment_154" class="wp-caption alignleft" style="width: 260px"><img class="size-full wp-image-154" title="tokiwa-01" src="http://www.henshusha.jp/wp-content/uploads/2009/05/tokiwa-01.jpg" alt="常磐さん" width="250" height="250" /><p class="wp-caption-text">ダイヤモンド社　常盤亜由子さん</p></div>
<p><strong>※編集部注※このインタビューは2009年5月に収録しました。常盤さんは2009年12月にダイヤモンド社へ転職されました。※</p>
<p>記念すべき第一回目にご紹介するのは、ランダムハウス講談社の常盤亜由子さんです。<a href="http://www.toyokeizai.co.jp/">東洋経済新報社</a>を経て２００５年より<a href="http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/">ランダムハウス講談社</a>に。</strong></p>
<p><strong>これまでにビジネス書を中心とするノンフィクションを担当され、『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%8E%88%E6%A5%AD-%E3%81%BC%E3%81%8F%E3%81%AE%E5%91%BD%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%86%E3%81%A1%E3%81%AB-DVD%E4%BB%98%E3%81%8D%E7%89%88-%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3-%E3%83%91%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5/dp/4270003502">最後の授業</a>』『<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E6%88%A6%E7%95%A5-%E7%AB%B6%E4%BA%89%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E5%89%B5%E9%80%A0%E3%81%99%E3%82%8B-Harvard-business-school/dp/4270000708/ref=sr_1_1?ie=UTF8&amp;s=books&amp;qid=1242626495&amp;sr=1-1">ブルー・オーシャン戦略</a>』など多くのヒット作を手がけられています。</strong><br />
（※2009年12月より株式会社ダイヤモンド社 書籍編集局に所属）</p>
<p><strong>知的でさっぱりとした印象の、笑顔がとっても素敵な女性です。</strong></p>
<h2><span id="more-27"></span>厳しい就職活動の末にたどりついたのは書籍編集部でした</h2>
<p><strong>ーーなぜ出版業界に入ろうと思ったのですか？</strong></p>
<p>私が就職活動をしていた当時は“氷河期”で、あまり悠長なことを言っていられない時期でした。だから節操なくいろいろな業界を回りましたよ。出版業界もその中の一つ。厳しい就活でかなりヘコんでいた時に、運よく東洋経済新報社が内定を出してくれたんです。</p>
<p>配属されたのは書籍編集部。一年目は、言ってみれば下積み生活でしたね。本の各部位の名称を覚えるところから始めて、先輩のゲラ（校正紙）の素読みをさせてもらったり、疑問出しをしたり、調べものをしたり、校正したり、赤字の引き合わせをしたり……。</p>
<p>そういう生活を何ヶ月か続けて、徐々に本の企画を立てる現場にも連れて行ってもらうようになりました。</p>
<p><strong>ーー実際に業界に入ってみて、ギャップのようなものはありましたか？<br />
</strong><br />
実は私、学生時代に出版社でアルバイトをしていたんですよ。月刊誌の編集部。その経験があったので、それほどギャップは感じませんでした。<br />
ただ若干驚いたことといえば、書籍のゲラって地味だなぁ、と（笑）。私がお世話になっていた編集部ではゲラは基本的に４色物だったので、１色で組み上がってくる単行本のゲラがなんとも渋く感じました。</p>
<p>もう一つ感じたことと言えば、雑誌と書籍の仕事の進め方の違いですね。<br />
雑誌の場合は、編集長がいて、デスクがいて、何人かのチームワークでワイワイやりながら進めますよね。<br />
でも、単行本は担当編集者が１から１０まで責任を負うので、基本的に１人の世界。ようやく校了を迎えて「やったー、終わった！」と思っても、周りを見渡すと同僚は今まさに校了直前、なんてこともあります。そんな時は、手酌をしながら独り孤独に打ち上げをしたりして（笑）。</p>
<h2>組織を作る過程に立ち会いながら、本を作るのもおもしろいかもしれない</h2>
<p><strong>ーー東洋経済新報社からランダムハウス講談社へ移ったきっかけは？<br />
</strong><br />
入社して何年か経ったころに、ふと考えたことがあるんですよ。「東洋経済という金看板を外して、私の名前一つで誰かに『本を書いてください』ってお願いしに行ったら、いったい何人の人が私の話を聞いてくれるんだろうか」って。何気なく頭に浮かんだその疑問が、なぜかいつまで経っても消えなかったんです。<br />
ちょうどその頃、ランダムハウス講談社がビジネス書のラインを強化するために編集者を探していて。</p>
<p>東洋経済という名の通った会社で仕事を続けていくのは、すごく魅力的な選択肢でした。<br />
一方で、当時のランダムハウス講談社は設立からまだ２年ほどしか経っていない新しい会社。迷いましたが、組織が作られていく過程に立ち会いながら本を作るのもおもしろいかもしれない、と思って転職を決意しました。</p>
<p><strong>ーー転職した後で、一番の大きく変わったことは何でしたか？<br />
</strong><br />
ランダムハウス講談社はまだ小さな出版社です。初めてお会いする方には「ランダムハウス講談社ってどんな出版社？」と言われることも多いので、まずは会社の説明から入って…ということも少なくありません。そういう時、「ああ、自分は前の会社でずいぶん楽をさせてもらっていたんだな」と（笑）。</p>
<p>だからこそ、お世辞にも知名度があるとはいえない出版社の私と一緒に仕事をしてくださる著者の方や訳者の方のありがたみが、以前よりはるかによくわかるようになりました。<br />
私を信じて一緒に仕事をしてくださるって、とてもありがたいことですよね。<br />
なので、自分が担当する本は絶対に手を抜かない。そんなことをしたら、あまりに申し訳ないですよ。私ができる最大限のことをしようと思っています。</p>
<h2>ライターさんに逃げられた！</h2>
<p><strong>ーー今だから言える失敗談はありますか？</strong></p>
<p>大体のことって、その時は「あちゃー…」と思っても、そこから教訓が得られれば“失敗”ではないですよね。ただ、大変だったことならいっぱいありますよ（笑）。例えば、ライターさんに逃げられちゃった、とか。</p>
<p>だいぶ昔のことですが、著者の方からイベントに合わせて本を出したいという依頼を受けました。依頼を受けた時点でかなりタイトなスケジュールだったうえ、著者さんが「執筆する時間が満足に取れそうにないから、口述にしてくれ」と。そこで、口述をまとめてくださるライターさんを探すことになりました。きついスケジュールで引き受けてくださるライターさんがなかなか見つからなくて、ようやく知り合いの伝をたどって探し当てたんです。</p>
<p>最初のミーティングでは「余裕です！」と頼もしいことを言っていたライターさんでしたが、原稿締め切り３日前あたりから電話をかけても応答なし。いやな予感がして、何度も電話をかけ、ファックスも流しましたが、それでも返答は得られず。結局、締め切り当日にも原稿は届きませんでした。</p>
<p><strong>ーー結局音沙汰なしですか？</strong></p>
<p>いえ、ようやくライターさんから電話がかかってきたので、「全部書けていなくてもかまわないから、とりあえず原稿を持ってきてください」と言いました。直接お会いして、手渡された原稿を見たら章タイトルが１行書いてあるだけ。残りは真っ白。私の頭も真っ白（笑）。</p>
<p>そこから私が引き継ぐことになり、著者に謝り、テープを起こし、執筆をし……と、その時の記憶はほとんどないですね、忙し過ぎて。会社に泊まり込んでの作業が続いて、しまいには会社の先輩や同僚にも「常盤さん、唇青いよ」と心配される始末（笑）。</p>
<p>文字数がすでに決まったレイアウトだったせいで、ボリュームをいちいち調整しなければいけなかったのも大変でした。でも、この一件があったおかげでたいていのことは平気になりましたね。根性がつきました。</p>
<h2>アイディアが成長していく場に立ち合えることの喜び</h2>
<p><strong>ーートラブルやもめごとはよくあることですか？</strong></p>
<p>非生産的なもめごとはしません。でも、この本を良くしたいから、という実りあるディスカッションは毎回していますよ。いいアイディアなら誰から出たものでもいいんです。<br />
例えば、私が考えた構成案にいい意味でのケチをつけられたら、それは進んで採用しますよ。</p>
<p><strong>ーー柔軟性も大切なんですね。</strong></p>
<p>難しいんですけど、さじ加減が大切なんですね。仕事を始めたばかりの頃は、バランスがわからなくて苦労しました。１冊の本作りに関わるメンバーの中で、最初から最後まですべての工程に立ち会うのは、たいてい編集者だけです。</p>
<p>原稿の執筆であれ、翻訳であれ、レイアウトの指定であれ、カバーのデザインであれ、「ここはどうしましょうか？」と相談されたら、その良きディスカッションパートナーとして役立つ存在でありたいと思う。と同時に、頭の中にある仕上がりイメージから逸れてしまいそうな意見が出たら、やはり言いづらいことであってもちゃんと軌道修正しないといけませんよね。</p>
<p>でも経験が浅いうちは、「プロフェッショナルでなければ」という気負いばかりが先に立って、結果的に自分の意見に固執してしまいがちだったんですね。いやな奴ですよ（笑）。</p>
<p>その反面、正直なところ、自分が正しい意見を言えているのかすらわからない。他にもっといい意見があるかもしれない。でも、編集者という立場の人間が「ごめんなさい、これはわかりません」と言ってしまったら相手を不安にさせてしまうんじゃないか…、なんて考えたりして。結局、カッコばかりつけていたように思います。</p>
<p>最近では、「私が頑張らなきゃ！」という変な気負いはなくなりました。それを超えて、お互いにアイディアを持ち寄りながら私一人ではたどり着けなかったところに着地するプロセスが楽しい。アイディアが成長していく場に立ち会えるなんて、いい仕事だな、と思います。そういう意味でも柔軟性って大切ですよね。</p>
<p><a href="http://www.henshusha.jp/2009/05/19/tokiwaayuko02/">（続く）</a></p>
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